ベンチに人工芝 「さっぽろシャワー通り」ににぎわいを 殺風景の通りが一変 札幌・都心部
札幌中心部の路地を、歩行者にとって魅力的でくつろげる通りにするための社会実験が始まりました。
キーワードは「にぎわいづくり」です。
(青柳記者)「駅前通りから一本中に入った通称・シャワー通りに来ています。人の流れは多くはないですが、こちらを魅力的な空間にするための社会実験が始まります」
大型商業施設沿いの駅前通りから横道に入るのが、さっぽろシャワー通りです。
午前の時間帯は荷物の搬入で混雑することもあって、人通りが多いとは言えません。
(通行人)「月に1回歯医者さんに通うのに通っています。あんまり活気があるとは言えないですね」
シャワー通りではこれまでに、荷ほどきと歩道のスペースの在り方を検証するなどの社会実験が行われていました。
今回は、いかに「にぎわい」を生み出すかをテーマに、周辺の商店などでつくる団体が期間限定で実験に乗り出しました。
(スタッフ)「こっからここに付くじゃないですか。そしたらガラス2枚分っていう考え方で」
実験スタッフが話し合っているのは、ベンチの置き場所です。
こちらの一か所に固まっていたものを分散させたうえで向きも変更。
車道と歩道の一体感を生み出しました。
(青柳記者)「スタッフの方が芝を運んでいます。どちらに持っていくのでしょうか」
コンクリートの上には人工芝を敷いたうえで組み立て式の椅子を運び込み、プランターも置きました。
日差しが強いこれからの季節にありがたい日よけも設置し、くつろげる空間に。
殺風景だった通りは一気に憩いの空間に生まれ変わりました。
(利用者)「ちょうど通って今気づいたので、第一印象はすごいきれいだなと思いましたね」
(利用者)「カフェとかパルコの隣は満席なので、ドリンクをテイクアウトしてここで飲んでからほかの場所に行くとか、待ち合わせ場所にもいいんじゃないかな」
(札幌大通まちづくり株式会社 服部彰治さん)「ウォーカブルという考え方があって、歩行者にとって安全安心で快適な空間をつくりましょうというのが全国的な動きとしてもあります。にぎわいの要素を作ってそれが波及する仕組みを作っていきたい」
実証実験は8月末まで継続し、今後はキッチンカーによる販売なども予定しています。