忘年会の文化が変わった!? 客足コロナ禍前まで回復も… 少数が主流の新たなスタイル 北海道
師走に入り、忘年会シーズンを迎えました。
客足はコロナ禍前の水準まで回復している一方で、ここ数年、宴会や忘年会のスタイルも変わりつつあるようです。
すすきのの飲食店を訪ねてみると、まさにこの日が忘年会という18人の団体を見つけました。
(女性)「会社の忘年会です。私たちは全員参加」
こちらの飲食店では早くも11月後半くらいから忘年会シーズンに突入したということです。
肉や刺身などの魚を中心とした料理の数々に2時間の飲み放題が付いた、6000円のコースプランの予約が12月も多く入っているといいます。
(根本記者)「ことしもこの時期がやってきました、忘年会です。ただ最近ある変化が起きているようなんです」
飲み会のため来店していた会社の経営者からはこんな声が聞かれました。
(会社経営者)「いままで何十人という集まりで(忘年会を)やっていたんだけれども、最近はグループに分かれて仲のいい人でやるような方向性になっちゃって。社長を誘ってと言っているんだけど半分しか誘ってくれない。誘われるときはみんなが会費がないとき。そういうときだけしか誘われない」
(古艪帆来ほまれ物産 佐々木和宏専務)「だいぶ忘年会をやる方も増えてはきていますけれども、やはり以前みたいな大人数というよりは、わりと少人数の忘年会が主流なのかなというふうに感じています」
札幌の歓楽街・すすきのでは、人の流れは平日のなか日でもコロナ禍前の水準まで戻ってきました。
飲食店予約サービスを提供している会社では、コロナ禍前との変化についてこう分析します。
(トレタ セールス&マーケティング部 岩崎光絵さん)「1、2人の予約というのは2019年度比で155.6%と大きく増加する一方で、10人以上の予約が2019年度比で88.7%と減少しています。やはり少人数化というのは加速していると思っています」
2024年の忘年会についてマチで聞いてみました。
(札幌市民)「ことしは(忘年会に)行かないです。会社の人とちょっとどこかランチとか夜ご飯に行ったりとかはあるんですけれども」
(東京都民)「昔は20人とか30人とかが普通だったんですけれども、それはもうないですね、完全に。コロナ(禍)になってから文化が変わった感じですかね」
コロナ禍を経て忘年会も気の合う仲間とこじんまり。
少人数化の背景にはそんな価値観の変化もあるようです。