夏の猛暑の影響で高止まりが続く野菜。

暮らしに欠かせない野菜の価格高騰が、飲食店や毎日の台所にも重くのしかかっていますが、一部の野菜は値下がりの見込みもでています。

豚肉とキャベツやネギなどの野菜をふんだんに使った「回鍋肉」。

甘辛い味でご飯が進む中華の定番メニューです。

札幌市中央区にある中華店。

リーズナブルな価格で様々な種類の料理を提供している中、いまある悩みがー

（一条まるふじ　経田道昭店長）「仕入れは本当に厳しい。ハクサイとかホウレンソウとかコマツナとか。高い状態で春からずっと秋に向かって高い状態ですね」

全国で問題となった夏の猛暑。

この影響で葉物野菜を中心に不作。

値段の高止まりが続き、こちらの店では２０２４年５月ごろに一時、回鍋肉の提供中止にまで追い込まれました。

（一条まるふじ　経田道昭店長）「今後、元の値段に戻ってくれたり、ちゃんとした天候でちゃんと野菜が採れて、しっかり需要と供給が合うようになればいい」

飲食店そして家庭の食卓にも影響をみせる葉物野菜の高騰。

ですが最近、回復の兆しも見えてきたようです。

（阿部記者）「葉物野菜の中でも、特に影響を受け値段が高くなっているホウレンソウ。その一方で、これからの季節には欠かせないハクサイなどは値段が下がる見込みです」

出荷量が減り、１００円ほど値上がりしたホウレンソウ。

それに比べ、キャベツや白菜などは２０２４年は大きな天候不順もなく順調に収穫できたため、徐々に値下がり。

今後も一部の葉物野菜が安くなると予想しています。

（マルコストアー　佐々木康介さん）「ダイコンとかハクサイとか大物野菜がこれからどんどん出荷量が増えてくるので、買いやすい値段になってくると思いますね。１２月に入ってからはもう１ランク下がるか下がらないかってところだと思うんですけど」

一部値段が落ち着きをみせ、購入しやすくなってきた野菜。

買い物客も財布と相談し、何を買うか吟味しているようです。

（買い物客）「いまホウレンソウが高くてちょっと手が出ない。やっぱり安くなって欲しいですね」

（買い物客）「（一部の葉物野菜は）秋になってちょっと安くなりましたよね。石狩鍋とか寄せ鍋とかなんでもします。材料もいっぱい入って栄養価もあるし財布に優しいかな」

落ち着きを見せ始めた野菜価格。

このまま推移すれば、鍋料理など冬の食卓に欠かせない野菜を食べることができそうです。