母・浩子被告が淡々と語った「履歴削除の理由」と「ディスカッションの中身」すすきのホテル殺人
親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件で、父親・田村修被告の6回目の裁判員裁判が開かれています。
証人として母親・浩子被告が出廷し、修被告とのLINE履歴を削除した理由などを述べました。
(弁護士)「(ビデオ撮影を求められ)また損壊するとは思わなかったのか?」
(浩子被告)「最初に見せられたものがこれ以上ない状態に損壊されていたので、さらに何かをするという発想がなかった」
きょう(2025年1月30日)開かれた田村修被告の6回目の裁判員裁判では、弁護側から母親の浩子被告に対し証人尋問が行われました。
そのなか、修被告は険しい表現をしつつも静かにじっと前を見つめるだけでした。
2023年7月、札幌・すすきののホテルから頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、殺人ほう助などの罪に問われている田村修被告(61)。
起訴状によりますと、修被告は2023年、犯行に使われたのこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供したほか、事件当日に瑠奈被告を車で送迎するなどした罪に問われています。
裁判では弁護側が母親・浩子被告へ、修被告とやりとりしたLINEの履歴を削除した理由を問いました。
(弁護士)「なぜ削除したのですか?」
(浩子被告)「LINEをいくつも消している。関係ないものも娘が見たら怒るかもしれないので消した」
また事件前、被害者と会う約束を交わした以降、「ディスカッション」という言葉を使用していたことを問われるとー
(浩子被告)「単にその日の行動について話し合おうということです」
(弁護士)「人を殺そうとしているようなことの話し合いではない?」
(浩子被告)「ではありません」
全て事件とは無関係だと主張しました。
また、検察からの尋問で、取り調べ時の供述調書に記載されたエタノールの購入について、「娘の計画に必要だったから買った」と供述したという指摘には「そう書いてあったと思います」と述べました。
修被告の次回の裁判は2月4日の予定です。