「三つ星シェフに」「看護師になりたい」夢を追いかける20歳 希望に満ちた成人の日 北海道
1月13日は「成人の日」です。
12日には北海道内の多くの自治体で二十歳を祝う式典が開かれました。
決意を胸に夢を追いかける、晴れやかな1日に密着しました。
華やかな振袖に、着なれないスーツを身にまとった若者たち。
道内では12日、137の自治体で二十歳を祝う式典が開かれました。
(式典に参加した人)「いまは事務仕事をしています。貯金を頑張りたいです」
(式典に参加した人)「三つ星をとれるくらいのシェフになれたらなと思います」
すでに社会で活躍している人のほか、自分の夢に向かっているさなかの人などが入り混じるこの年代。
お祝いムードに包まれた12日は、希望に満ちた1日となりました。
注目したのは夢を追いかける2人の女性、清野柚乃さんと梅村侑里さんです。
小学校から高校まで同級生の2人は、同じ美容室でそろって着付けです。
待ちに待った晴れの日に、母親も喜びを隠せません。
(清野さんの母)「きょうはかわいく仕上げていただいて、ありがとうございます」
(梅村さんの母)「やっぱり感動します。大人として責任もって頑張っていってほしいです」
清野さんと梅村さんがやってきたのは手稲区の式典会場です。
およそ900人が参加する中でこんな企画がありました。
(司会)「続きまして小学生の夢、返還セレモニーを始めます。いまから10年前、当時小学4年生のみなさんから、「10年後の手稲の街、こうだといいな」というテーマで絵を募集したのを覚えていますか?」
10年前に理想の街を描いた「絵」が返ってきたのです。
(式典に参加した人)「かわいい」
(式典に参加した人)「覚えていました。クワガタの絵を描いていました」
(梅村侑里さん)「ちょっと子どもっぽい」
梅村さんは愉快で平和な手稲の街をー
清野さんは犬と触れ合える施設が増えてほしいと描いていました。
(清野柚乃さん)「犬をすごく描いている。たぶん家でいま飼っている犬を描いていたと思うんですけど、まだ叶っていなかったです」
未来に胸を膨らませていたあの頃から10年。
いま、自分の夢に向かって歩き始めています。
清野さんは臨床検査技師を目指すため、専門学校に通っています。
(清野柚乃さん)「ずっと夢がなくて、ころころ変わっていたので。でもいまの道に進んで、いい選択をしたなって思います。患者に寄り添える、優しい臨床検査技師になりたい」
一方、梅村さんは憧れの看護師になるため大学で勉強を続けています。
(梅村侑里さん)「このまま頑張れば叶うかな…。(患者の)いろんな変化に気付ける看護師になりたいです」
叶えたい夢をしっかりと思い描いている若者たち。
新たな門出を迎え、晴れやかで希望に満ちた1日となったようです。