北海道根室市の花咲港では、秋の味覚・サンマが初水揚げされました。

地元の鮮魚店ではなんと１匹８０円での販売となり、訪れた買い物客からは驚きの声が聞かれました。

（武田記者）「午前３時半の花咲港です。待ちに待った庶民の味！サンマの初水揚げが始まりました」

続々と水揚げされる秋の味覚・サンマ。

午前３時半ごろ、根室市の花咲港で初水揚げされました。

例年サンマ漁は小さな船から順次出漁していましたが、不漁が続いていたため、２０２４年は一斉に解禁されました。

そのため、水揚げ初日の１６日は６７トンと、２０２３年の４７０キロを大きく上回りました。

（武田記者）「笑顔ですね」

（漁師）「去年よりも若干いいからね」

（武田記者）「型や大きさは？」

（漁師）「去年よりいい」

新鮮なサンマはすぐさま根室市内の鮮魚店へ。

ここ数年は高値が続いていましたが…

（武田記者）「根室市内の鮮魚店ではさっそく新物のサンマが並びました。どこからどう見ても値段は８０円！安いです！」

衝撃の１匹なんと８０円！

買い物客も興奮した様子です。

（埼玉から来た人）「きょう揚がったばかりのサンマは初めて見た。全然違いますね、つやといい」

（埼玉から来た人）「嘘みたいに安い。ありえない」

じつは、格安となった理由は水揚げ量が多かったためだけではありません。

台風の影響で、高値で売れる本州へ輸送できないこともあり、１６日の競り値が抑えられました。

大きいもので１キロ７２４円で取引され、２０２３年の１キロ１４万円を大きく下回りました。

さっそく根室市内の飲食店にも初物のサンマが入りました。

（店主）「大きいね」

醤油ベースの秘伝のたれに、新鮮な刺身で食べるサンマ丼は、この店の名物です。

（客）「めっちゃとろけます。すごく脂がのっていますね」

（客）「やわらかくておいしいです。（初物で）すごくラッキーだなと思う」

驚きと喜びの声が上がった初物のサンマ。

最終的には２０２４年も不漁の見込みですが、来月下旬から１０月初旬には型が大きく、まとまった量が獲れると予測されていて、美味しいサンマが食卓にのぼりそうです。