地下鉄サリン事件から30年 札幌にも後継団体2拠点… 警察が周辺警備にあたる 写真など保管
オウム真理教による「地下鉄サリン事件」から、3月20日で30年です。
札幌でも後継団体の拠点施設周辺では警察が警戒にあたりました。
(藤得記者)「札幌市内にあるアレフの施設ですが、中の様子を伺うことはできません」
札幌市白石区のオウム真理教・後継団体の拠点施設「札幌白石施設」では20日、「地下鉄サリン事件」から30年を迎え、警察が周辺の警備にあたりました。
(周辺の住民)「あまり(人が)出入りするのも見たことないし、たまに自転車が止まっているぐらいで逆に何をやっているのかなって」
(周辺の住民)「早く立ち退いてくれればいいんですけれども、長いことずっと住まわれているから、(近くを)通るたびに嫌な事件が思い出されますけれども」
地下鉄サリン事件は1995年3月20日、オウム真理教・教祖の松本智津夫元死刑囚の指示を受けた教団幹部らが、朝の通勤ラッシュの時間帯に霞ケ関駅を通る地下鉄の3つの路線に猛毒のサリンをまき、14人が死亡、6000人以上を負傷させたものです。
「札幌白石施設」ではオウム真理教の主流派が活動していて、2024年11月の公安調査庁による立ち入り検査では、松本元死刑囚の写真や説法を収録した教材などが保管されていたことが確認されています。
道警によりますと、道内では札幌市白石区と豊平区の2か所の拠点施設があるということです。