「ナットの締め付けが不十分」と指摘 車の運転手と所有者の男が起訴内容認める タイヤ女児直撃
札幌市西区で2023年11月、走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、当時4歳の女の子に直撃した事故で、車の運転手と所有者の男2人の初公判が開かれました。
2人はともに「間違いないです」と起訴内容を認めました。
(若本豊嗣被告)「間違いないです」
法廷でこう述べて起訴内容を認めた若本豊嗣被告。
問われているのは、道路運送車両法違反と過失運転致傷の罪です。
起訴状によりますと若本被告は2023年、軽乗用車を不正に改造し点検を怠った結果、ナットの緩みに気づかないまま車を運転。
外れたタイヤを歩道にいた当時4歳の女の子に直撃させ、けがをさせたとされています。
女の子の意識は今も戻っていません。
(百瀬記者)「事故を起こした車の所有者の男が捜査員に連れられ、西警察署に入ります」
また、車の所有者の田中正満被告も同じく車を不正改造した罪に問われています。
当時、事故車両を運転していたのは若本被告でしたが、
そのすぐ後ろを田中被告の運転する車が走っていたことも新たに分かりました。
痛ましい事故から1年2か月。
ようやく迎えた初公判で田中被告も…
(田中正満被告)「間違いないです」
こう述べて起訴内容を認めました。
検察は「ナットの締め付けが不十分だったことがタイヤ脱落の原因」と主張しました。
初公判は午後3時すぎに終了し、女の子の父親が夕方に記者会見を開きます。