北海道網走市の養鶏場で２０２５年１月下旬、飼育していたニワトリが野犬に襲われ、１００羽以上が死んだほか、経営者の男性がけがをしていたことがわかりました。

多頭飼育崩壊で逃げ出した飼い犬が野犬化したということです。

野犬に襲われたのは網走市平和の養鶏場です。

網走市などによりますと１月２８日、経営者の男性が鶏舎内で暴れている野犬を発見し、取り押さえましたが手に軽いけがをしました。

この鶏舎ではニワトリ数１００羽を飼育していましたが、野犬に襲われ１００羽以上が死んだということです。

（犬の飼い主）「捕まえてくれたことは大変ありがたい。被害を与えたことには本当に申し訳ないなと思っている」

ニワトリを襲った犬の飼い主は佐呂間町の酪農家の男性で、多いときで２００匹ほどの犬を飼育していましたが、中には放し飼いの犬も…

多頭飼育崩壊を起こし、町が動物愛護団体に支援を要請して保護に乗り出しました。

しかし２０２３年夏ごろ、そのうちの数匹が逃げ出してその後、野犬化したとみられています。

（犬の飼い主）「（役場から）箱わなを置いていくから自分で探してくれって言われて、それで捕まえたり捕まえられなくて逃げた犬もいたし、そんな犬から子どもが生まれて増えちゃったんだな」

ニワトリを襲った犬は網走保健所が２月１４日、飼い主の男性に引き渡しました。

（記者）「今後また犬を飼う予定は？」

（犬の飼い主）「いまのところはない。いまいる１匹だけ」

（記者）「ずっと飼うつもり？」

（犬の飼い主）「飼うつもり、もちろんもちろん」

警察は養鶏場の被害を把握していて「必要な捜査を行っている」としています。