×

【速報】運転手に懲役3年、所有者に罰金20万円を求刑 被告の男「悔しい」札幌タイヤ女児直撃

2025年3月5日 17:43
【速報】運転手に懲役3年、所有者に罰金20万円を求刑 被告の男「悔しい」札幌タイヤ女児直撃

札幌市西区で2023年11月、走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、女の子に直撃した事故の3回目の裁判がきょう(2025年3月5日)行われました。

検察は車の運転手の男に懲役3年を求刑、また車の所有者の男に対しては罰金20万円を求刑しました。

起訴状によりますと、若本豊嗣被告は2023年、車を不正に改造し車両の点検を怠った結果、ナットの緩みに気付かないまま運転。

当時4歳の女の子にけがをさせたとして、道路運送車両法違反と過失運転致傷の罪に問われています。

女の子はいまも意識不明のままです。

また、車の所有者・田中正満被告も同じく車を不正に改造した罪に問われています。

法廷に姿を現した若本被告は、きょろきょろと落ち着かない様子を見せた一方、田中被告は膝の上で拳を握り、前を見つめていました。

若本被告に対する弁護側の被告人質問が行われ、若本被告は「なぜ点検しなかったのか悔やんでいる」などと涙を流しながら述べました。

(若本被告)「田中被告に『不具合が分からない』といったら『もう一度走ってきてくれ』と言われ、空き地で旋回してタイヤなどを確認した」

「異変があると聞いていたので、乗らないという選択肢もあったのに…悔しいです…」

一方、検察側から「ワイドトレッドスペーサーを取り付けることでナットが外れやすいという認識はあったか」と聞かれると、若本被告は「はい」と答え、田中被告に対して、ナットが緩みやすいから気を付けるよう何度か言っていたことを主張しました。

また、田中被告から指摘された車の異音について「タイヤの異常に意識が向かなかったのはなぜか」と問われると、若本被告は言葉に詰まりながらも「ワイドトレッドスペーサーをつけるとホイールが緩みやすくなると田中被告に言っていたから、タイヤは自分で見ているのだろうと人任せな気持ちがあったと思います」と答えました。

検察側は不正改造について「両者の行為は、不測の事故の発生を防ぐことにある法の趣旨を、悪質な行為によって無視した」と指摘。

さらに過失運転について「若本被告は自動車整備に関する仕事に従事していた。改造によって、ホイールナットが緩みやすいと認識していたため、運転を避けるべきだったが、緩みの確認を怠り、安易に運転した過失は相当重大で悪質」などとして、若本被告に懲役3年、田中被告に罰金20万円を求刑しました。

一方、若本被告の弁護側は「起こるべくして起こった事故であり、自分の愚かさに深く反省している」などとして情状酌量を求めました。

裁判は5日に結審し、判決は4月24日に言い渡されます。

最終更新日:2025年3月5日 17:43
    札幌テレビのニュース
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中