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スキー場に“なだれの兆候” 季節外れの暖かさでコースの一部が閉鎖に 十日町市では“雪壁”が崩れ男性負傷 《新潟》

2025年2月27日 20:51
スキー場に“なだれの兆候” 季節外れの暖かさでコースの一部が閉鎖に 十日町市では“雪壁”が崩れ男性負傷 《新潟》

27日の県内は多くの地点で3月中旬並みの暖かさとなりました。気温が上がると心配なのがなだれです。阿賀町のスキー場では雪崩の危険性が高まっているとして一部のコースが閉鎖されています。

青空のもとスキーや雪遊びなどを楽しむ人たち。阿賀町にあるスキー場です。訪れた人が感じていたのは、季節外れの暖かな気温です。

〈訪れた人〉
「あったかいですね」
「春ですね」

高気圧の影響で新潟市や糸魚川市などでは最高気温が10度を超えるなど多くの地点で3月中旬並みの暖かさとなっています。春の訪れを感じさせるような暖かな陽気。そんな中、心配なのがなだれです。スキー場にはその兆候が見られるといいます。

〈阿賀町役場 三川支所 飛田野 一成さん〉
「横に(亀裂が)入っている」

コースに入った大きな亀裂。2月中旬ごろ従業員が発見しました。この亀裂は日に日に広がっているといい、現在は長さが数十メートル、深さは1メートル以上あるといいます。

Q)亀裂も見えるんですよ
「あれですか。ちょっと怖いですね」

これから3月2日にかけてさらに気温が上がる見込みで、スキー場ではなだれに警戒しながら営業するということです。

〈阿賀町役場 三川支所 飛田野 一成さん〉
「この亀裂がどうなるのか一番心配ですけど、安全第一に従業員一同、監視もしていますので楽しんでいただきたい」

 ◇

こうした中、十日町市では26日夜、80代の男性が歩道を歩いていたところ、高さ2メートルほどの雪の壁が崩れ病院に搬送されました。命に別条ありませんが、男性は左足に痛みを訴えているということです。事故を受けて十日町市は27日から市内の雪の壁の撤去を順次行っているということです。

この冬、記録的な大雪に見舞われた県内。気象台はこの先気温が上がり、積雪の多い地域では、なだれによる災害の危険性が高まるおそれがあるとして注意を呼びかけています。

最終更新日:2025年2月27日 20:51
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