「長岡まつり大花火大会」34万人を魅了 慰霊・復興 思いを込め 5年ぶりの週末開催《新潟》
5年ぶりの週末開催となった「長岡まつり大花火大会」。全国から訪れた34万人を魅了しました。空襲の犠牲者の慰霊や震災からの復興への願いなど様々な思いが込められた花火。訪れた人はどんな思いで見上げていたのでしょうか。
信濃川の河川敷をびっしりと埋め尽くす人、人、人。
(リポート)
「打ち上げ開始までまもなくとなった花岡花火会場です。ことしは週末開催ということもあり、多くの人がかけつけ、その時を待ちわびます」
〈神奈川から〉
「ドキドキしています。楽しみにしてきました」
Q)かなりの人ですけど
「それで圧倒されてます」
〈中国から〉
「花火を観るために来ました。日本の最大の花火大会の一つだと聞いたので」
日本三大花火の一つ「長岡まつり大花火大会」。国内のみならず、海外からも観光客が訪れていました。
始まりを告げるのは長岡空襲の犠牲者を悼む花火「白菊」。鎮魂の願いが込められた白一色の花火が夜空を照らします。
おととしから「全席有料化」となった長岡花火。ことしは2日間で34万席が用意されましたが、初めて完売となりました。
サイレンが響く中、打ち上がったのは…
「正三尺玉」です。
花火が開いた時の直径は約650メートル。大輪の花が長岡の街を照らしました。
そして、多くの人が楽しみにしていたのは…
2004年の中越地震からの復興を願い、打ち上げられてきた「フェニックス」。
ことしは地震から20年の節目となる特別な年です。
さらに、元日の地震を受け、ことしは能登の被災地の復興を願うスペシャルバージョンに。
慰霊、復興…さまざまな願いが込められた大輪の花が夜空を彩り、多くの人を魅了しました。
〈東京から〉
「東京だとビルの間からギリギリみえるような花火だったが、大きい空をふんだんに使った花火がみられて満足した。最高の夏の思い出になりました」
〈埼玉から〉
「一番すごかったのは」
「フェニックスすごかったね」
「フェニックスが一番すごかった」
「今後、中越地震を忘れないためにもフェニックスずっと継続していくべきだと思う」
花火の終了後、会場を照らしたのはスマートフォンのライト…花火師やスタッフへ感謝の気持ちを込めた観客からの贈り物です。
やわらかな光とともに、ことしも夏の一大イベントがひとつ、幕を閉じました。