【タクシー不足】インバウンド増える湯沢町で「ライドシェア」始まる 駅から目的地までの二次交通の確保へ 《新潟》
スキーなどを目的に多くの旅行者が訪れる冬の湯沢町。課題となっているのが駅から目的地までの二次交通です。3月10日、新たな取り組みが始まりました。
大きな荷物を持った人でにぎわうJR越後湯沢駅。3月に入ってもウィンタースポーツを楽しもうと多くの人が訪れています。
〈タイから〉
「タイから来ました。スキーをしに来ました」
〈台湾から〉
「台湾。私たちは苗場に行きます。スノーボード。初めて」
とくに外国人旅行者の姿が目立ちます。湯沢町の観光客はコロナ禍が明けて以降、回復傾向にあり昨年度は340万人が訪れました。とくに外国人旅行者が増えていてインバウンドの波が押し寄せています。一方でこんな声も聞かれます。
〈関東から〉
「タクシーは確かに少なかったね」
「“飲み屋のママさん”からインバウンドがすごくて並んだり混むのはすごいことになっているよと」
湯沢町によりますと駅からスキー場に向かうには路線バスやシャトルバスがありますが夜間などバスのない時間帯はタクシーの需要が増えるといいます。しかし、全国的なドライバー不足。10日も駅の待機所ではタクシーが見当たらない時間帯がありました。そんな中…
(記者リポート)
「スキー場に向かうバス停には多くの人が並ぶ中、湯沢町できょうから始まったのはライドシェアです」
湯沢町で3月10日から始まった「ライドシェア」。二種免許を持たない一般のドライバーが地元のタクシー会社の車両を運転して有料で目的地まで客を運びます。地元のゆざわ魚沼タクシーが観光客の二次交通を充実させようとスタートさせました。
こちらは大学生のグループ。卒業旅行で東京から訪れたといい、さっそくライドシェアを利用しました。
〈東京から来た学生〉
「タクシーで行こうと思ったんですけど、ちょうどいなくなっちゃって そしたら声をかけてもらって」
現在、ライドシェアの乗り場は越後湯沢駅のみ。今後はアプリを導入し、希望した場所から乗車できるように利便性を高める予定です。
〈ゆざわ魚沼タクシー 関誠代表〉
「夜の利用がかなり多くて、夜になるとタクシーも減ってきますのでタクシー不足を補えればと思っています」
二次交通を担うライドシェア。観光客の移動の足として期待されます。