【栄冠】「日本一おいしい納豆」に輝く 連日完売 新潟市の老舗が製法にこだわって製造 《新潟》
開店直後のスーパーを訪ねてみると
新潟市秋葉区のスーパーを開店時間に訪れました。店内の一角、納豆コーナーの中にありました。鉄道の町・新津らしいSLのパッケージが目を引きます。その名も「大粒白糸納豆」。14日は店頭に30パックが並びました。開店直後、迷うことなくやってきた1人目の買い物客。納豆を取る手が止りません。
購入した人
「うちの分1箱と、友人に10箱届けます。これから届けます」
さらに、別の買い物客も一気に3パックを買っています。こちらの「にいつフードセンター」では各店舗で扱っているといいますが、午前中に売り切れるほどの人気ぶりだといいます。開店から2時間、あっという間に完売しました。
購入できなかった人
「あったら買いたいなと思いましたが、残念です。日本一になったので」
全国の納豆鑑評会で最高賞に
11月9日、長野市で開かれた全国納豆鑑評会。全国24の都道府県69社から180点が出品されました。「大粒・中粒部門」など4つの部門に分かれ「見た目」と「香り」「食感」の3項目について審査員が評価しました。その中で最高賞の農林水産大臣賞に選ばれたのが。
会場アナウンス
「大粒白糸納豆。鈴木食品工業、新潟県」
SLをあしらったパッケージが特徴の「大粒白糸納豆」が日本一の納豆に輝きました。
試食してみました
記者が試食してみました。
「香ばしい香り。これだけですごく立ってきました。いただきます。これは大豆の旨味が強いです。豆もふっくらしていて、口の中で、スッと、とろけていきますね」
老舗が製造 製法にこだわり
この納豆を作っているのが新潟市秋葉区にある鈴木食品工業。来年で創業120年を迎える老舗です。5代目の鈴木秀知さんにおいしさの秘密を聞きました。
鈴木食品工業5代目 鈴木秀知さん
「特に特別なことをしているわけではないと思うんですけど、豆の素材のおいしさ、甘みですとか、香りといった部分を最大限引き出そうとして努力している結果なのかなと思います」
豆は北海道産のゆきほまれを使用。蒸し方や圧力のかけ方を調整しふっくらと仕上げています。従業員は6人、製造する機械も1台のみ。だからこそ、製法にこだわりが…。
鈴木食品工業5代目 鈴木秀知さん
「ほとんどが手作業で豆を柔らかく煮ることができます。ですので、納豆になった時の食感が柔らかいということです」
休日返上で製造
2023年11月14日「夕方ワイド新潟一番」放送より