【長野3人殺傷事件】犯罪心理学の専門家に聞く 計画的犯行?犯行後うろついていたのはなぜか?男が再び犯行に及ぶおそれは?
多くの人たちが行き交う長野駅前で起きた凄惨な事件。
■なぜ、犯人の男はこの場所、この時間に3人を襲ったのか…。犯罪心理に詳しい専門家の分析です。
「こういう事件は非常に計画性が高い事件になります。事前に下見をして何時ぐらいであればどれぐらいの人がいるのか、どういう状況にそこはなっているのか、ということを何回も調べた上で実行に及んでいると見るべきなんですね」
こう話すのは犯罪心理に詳しい、東京未来大学の出口保行教授です。
■夜8時ごろ、長野駅前で犯行に及んだ理由は?
「あまりにも人が多いと阻止されてしまう可能性が当然あるわけですし、あまりにも人がいなければ襲撃しようもないということになってしまうのでそこら辺の人数的にも適切なバランスを本人の中で考えた上でこの時間帯、この場所で襲撃をしたと考えられます」
■犯行後、現場近くをうろついていたという男。その心理は?
「今回、3人を襲撃したことになる。そのあとですね。さらにほかの人も襲撃しようというふうに思っていたと思うんですね。なるべく短時間になるべく多く被害者を出すことそれが本人が注目されやすくなる1つの特徴になるわけですから、ほかにも物色をしていたことは十分考えられると思います」
■その後、駅にある交番の前を通って逃走したという男。捕まることは考えていなかったのか?
「普通ですね、犯罪をするもの動機を形成したものは一体何を考えるのかというとリスクとコストの2つを考えます。犯行を実行してしまったら検挙されてしまう危険性の高さ、これはリスクです。今回のこういう通り魔的な事件というのはリスクとコストをそもそも度外視にした事件であるということなんですね。検挙されるのは当たり前、自分に失うものは何もない、という中で事件に起こしている。ですから交番の前を歩くとか防犯カメラの前に映っていることは当然分かっていながらでもそこを悠々と歩いていることが当然起きていることになります」
■今後、男が再び、犯行に及ぶ恐れはあるのか?
「今回のでは本人的には物足りないというようなことになればさらに襲撃を考えるようなことも当然あるでしょうし、自分の中ではある程度、自分が思いを遂げたという思いがあればそうそう動くことはないだろうなと思います」