【長野3人連続殺傷事件】公共交通機関を使わずに長野駅まで来たか 犯行の1時間ほど前から付近を徘徊 被害者の死因は失血死 左胸の刺し傷心臓まで…防御創がなく
JR長野駅前で男女3人が男に刃物で刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った「連続殺傷事件」から24日で3日目です。県警は24日、逃げた男の新たな画像を公開しました。その後の取材で犯行時の様子や犯行前後の犯人の男の足取りが見えてきました。
メガネをかけ、頭に白い布のようなものをかぶった男。あごにはマスクなのか、ひげなのか、白いものが映り、手には、白い手袋を身に付けています。これはきょう県警が新たに公開した逃げた男の画像。
事件発生前の22日午後7時40分ごろ、長野駅を撮影した人の写真に映り込んでいて、23日、警察に情報提供がありました。
逃げた男は20代から40代、身長170センチ前後でジャンパーや長ズボンも身に付けていました。
この男と、特徴が似た人物をカメラが捉えていました。頭の部分が白い人物が下を向くなどして、うろつく様子が映っています。
このおよそ10分後…。
22日午後8時ごろ、JR長野駅善光寺口で男女3人が男に刃物で刺され、長野市丹波島の会社員、丸山浩由さん49歳が死亡。ほかの男女2人が重軽傷を負いました。
そして、県警は24日、亡くなった丸山さんの死因について「失血死」と発表しました。傷は2か所あり、左胸の刺し傷が心臓にまで届いて致命傷に。ほかに背中の左に刺し傷があったということです。丸山さんには刃物で襲われた際に顔や腕などにできる防御創がなく、突然、男に刺されたとみられています。
稲葉キャスター
「長野駅前を通る長野大通りです。私の後ろには百貨店があります。捜査関係者によりますと、男は犯行の1時間前ほどにこの辺りを徘徊していたということです」
また、バスや電車などの公共交通機関を使わずに長野駅まで来ていたとみられることも新たに分かりました。警察は犯人の男が下見をしていた可能性があるとみています。
さらに…。
稲葉キャスター
「捜査関係者によりますと、男は車やバスに乗らず、この道を通ってあちらの方向に逃げたということです」
徐々に明らかになってきた犯人の足取り…。
そして、午前10時半すぎ、JR長野駅前では、県警の鈴木達也本部長が献花台に花を手向け、犠牲者を悼みました。
先ほどコメントを発表し、「お亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともにご遺族の皆さまに心からお悔やみ申し上げます。被疑者の早期検挙に向け全力で捜査を進めるとともに同様の事件が発生しないよう警戒を強化して参ります」としています。