今回、衆院選の争点の1つには、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる「裏金事件」への対応も挙げられます。県内で、いわゆる「裏金議員」がいる「長野1区」と「長野5区」。それぞれ与野党の候補予定者の今の思いとは…。

■長野1区■
長野1区で2回目の当選を目指す自民党の前職・若林健太さん。旧安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金では、政治資金収支報告書に「368万円」の不記載がありました。今回、比例代表との重複立候補が認められない見通しです。

1区・若林健太さん
「支出の内容について不正なものはないと。いわゆる裏金ではく不記載だということのご説明をしていきたいと思います。比例復活がないということでまさに退路が断たれているわけですから背水の陣で頑張ってまいりたいと思います」

今回の解散に批判的な野党。立憲民主党の前職・篠原孝さんは政治とカネの問題は徹底的に追及していく考えです。

1区・篠原孝さん
「裏金の問題は本人が悪さをしたわけですから徹底的に追及してもいいと思っています」「政治とカネ、これが超巨大な争点だと思います。そこから訴えていきたい」

日本維新の会の新人、若狭清史さんは政治不信からの脱却を訴えるとしています。

1区・若狭清史さん
「政治とカネという問題は大きな争点の1つだと思いますし、これだけ物価高そして給与も上がらない状況の中で増税志向でいくのは本当に良いのか。結果責任を負う政治をということを訴えたいと思います」

■長野5区■
長野5区で7回目の当選を目指す自民党の前職・宮下一郎さん。裏金については、これまで政治資金収支報告書に「12万円」の不記載がありました。若林さん同様、今回は比例代表との重複立候補が認められない見通しです。

♪5区・宮下一郎さん
「脱税や裏金はないと　この点はこれまでも説明してきましたけれども多くの皆さまに
もご理解をいただいて信任をいただける選挙にしなければいけないし背水の陣で必ず選挙区で勝つという思いで頑張りたい」

立憲民主党の新人、福田淳太さんは。今の政治は国会や能登の被災地を軽視していると批判します。

5区・福田淳太さん
「政治とカネの問題、裏金政治を続けるか、それとも 国民の生活第一の政治を進めてクリーンな政治を進めるかこれが争点と考えています。全力で活動していきたいとあらためて心に誓っているところです」

共産党の新人・後藤荘一さんは自民党の裏金議員は説明責任を果たすべきと訴えています。

5区・後藤荘一さん
「やっぱりこの裏金事件、本当に徹底究明そして金権体質の自民党政治を終わらせるように今度の解散総選挙は徹底的に戦っていく決意であります」