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駅前のホテル計画 ホテル側 飯山市との調停を取り下げ 市長「誠に残念な結果」不透明のまま…まもなく飯山駅開業から10年

2024年10月23日 18:36
駅前のホテル計画 ホテル側 飯山市との調停を取り下げ 市長「誠に残念な結果」不透明のまま…まもなく飯山駅開業から10年

飯山市のホテル建設が暗礁に乗り上げています。

当初、飯山市が誘致を進めていた駅前のホテル建設、その後就任した市長が補助金の支出を見直しを打ち出したことで、議会も巻き込む形で混迷、ホテル側は市を相手に損害賠償の請求を検討しています。

北陸新幹線の飯山駅開業に伴い、駅前へのホテル誘致を進めていた飯山市。これに名乗りを上げたのが飯山ホテルでした。2021年、市は最大5億円を補助することを決めました。しかし、その後事業の見直しを公約に掲げて初当選した江沢市長が、「補助金の支出はしかねる」と表明。これを受け、飯山ホテルは去年、市を相手に民事調停を申し立てました。

今年6月には調停案として、最大3億6000万円の補助などでようやく市と合意したものの、今度はこれを市議会が否決。市長の説明が不十分だとして反発しました。

23日の市長会見でその後の経過が報告されました。

江沢岸生市長
「結果として調停は終了となって しまいました。当方といたしま すと誠に残念な結果となりまし た」

飯山ホテル側は補助金の支出は見込めないと判断し調停を取り下げました。市との歩み寄りを断念した形です。

飯山ホテル寺島勲取締役支配人
「市の補助金が出ないとホテルの 計画は成り立たない、(事業を)ストップ という形に なります。金銭補償を含めて訴訟も検討し ていく」

飯山ホテルは設計費などを含めた損害賠償請求を検討しています。

一方、
江沢岸生市長
「損害を与えたという認識は全く ありません。飯山ホテル株式会社からお考え を伺ったのち今後どのように飯 山駅前ホテル宿泊施設を整備し ていくか検討していきたい」

一向に進まない、ホテル建設計画に市民からは…。

飯山市民
「理由があるのかもしれないけどできれば早くできてほしいなと 感じてはいます。」
「駅前をもうちょっとシンプルに 考えて、活性化できるように気 持ちを合わせてほしい」

ホテル建設は不透明のまま、まもなく飯山駅開業から10年を迎えます。

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