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売れ行き好調♪ 生産者も客も大喜び♪ 道の駅で無人販売の実証実験

2024年8月1日 19:49
売れ行き好調♪ 生産者も客も大喜び♪ 道の駅で無人販売の実証実験

長野市の道の駅で、閉店時間に無人で販売する店舗の実証実験が行われています。人気商品も売れ行きは好調のようです。なぜ今、無人店舗なのか。その「ワケ」を取材しました。

長野市中心部から車でおよそ30分の場所にある「道の駅信州新町」。31年前に県内で初めて道の駅に認定され、年間39万人が訪れています。閉店時間を迎えた午後6時前。店舗の外に設けられた売り場に商品が並べられていきます。野菜や果物、名物のジンギスカンやパンなど品数も豊富にあります。

実はこれ、無人店舗なんです。閉店時間から商品を販売し、生産者の売り上げアップや食品ロスの削減などにつなげようと、7月1日から実証実験が行われています。価格は130円から780円までの9種類に設定。商品の価格が表示されたボタンを選び、購入する仕組みです。

購入した男性は
「今までなかったんですよね」
「今まで仕事終わりだと間に合わないことが多くてこれならいいなと思ってのぞいてみた」
「結構お気に入りのものとか多いので置いていただければ買いに来るかなとは思います」

実証実験のため、野菜は道の駅が生産者から直接買い取り、販売しています。店頭で販売される野菜は通常、種類によって2日から3日たつと品質に問題がなくても廃棄することになっています。しかし、無人店舗の実証実験ではそうした野菜が通常よりも安く販売されています。

生産者は
「廃棄しちゃうより夜売っちゃった方がいい」
「いいことじゃないですかね」
「数日たてばもう、どんどんあそこに(廃棄)」
「うれしいよ。どんどん作りがいがありますよ。たくさん来てくださればね」

実証実験中、店頭で大人気だという牛乳パンの売れ行きが好調です。道の駅から車で10分ほどの場所にある昭和31年創業の矢島製パンです。人手不足の影響で今年の春から自社の店舗での営業を休止しました。自慢の牛乳パンなどを道の駅や近隣のスーパー2軒に卸し、市内の小中学校およそ10校で出される給食のパンの製造も請け負っています。ただ、学校が夏休みとなるこの時期は売り上げが落ち込むといいます。

矢嶋製パン 矢嶋みどりさん
「何もないところで利益を生んでくれるというのは、うちにとってもありがたい話です」

生産者や利用者からも期待される無人店舗。実証実験は8月中旬まで行い、防犯面や販売システムなどについて検証した後、本格的に導入する方針です。〆

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