来春卒業の大学生対象の合同企業説明会 今年も売り手市場 企業は人材確保にあの手この手
来年の春に卒業を予定する大学生などを対象にした合同企業説明会が4日から長野市で開かれています。
今年も売り手市場が見込まれる中、企業側も人材確保に熱が入っています。
長野市のホワイトリングで2日間の日程で開かれている合同企業説明会。初日の4日は県内外から「118」の企業が出展し、およそ「500人」の学生が会場を訪れました。
短期大学1年
「製造業(事務職)を志望していて、一番は仕事のやりがいというのを重視していますね」
大学3年、農業・食品関係志望
「周りに置いて行かれないか心配な気持ちが大きいです。いいスタートダッシュを切れたらいいなと思います」
期待と緊張が入り混じる中、熱心にメモを取るなど企業の説明に真剣に耳を傾けていました。
今年の採用動向について主催者は…
マイナビ就職情報事業本部長野営業部 中西優太さん
「労働人口の減少がフックかなと思いますけど、それによって高年齢化が進んでいますので、そこで若手の人材に対する期待というのは上がってきていると感じています」
マイナビが行った企業調査によりますと、今年度卒の募集人数に対する内定者数の割合は70%で、過去最低に。
また、8割程度の企業が来年度卒についても採用活動が厳しくなるとみています。
医療関係
「時間外が発生しますけどその分しっかり下旬でお休みができるようになっています…」
勤務時間について丁寧に説明を行っていたのは、2025年問題で人材不足が課題となっている、医療業界の人事担当者です。
相澤病院 人事部矢口悦子さん
「土曜、日曜、年末年始も出なければいけないというところは、これからの学生さんにとっては厳しい環境なのかなと感じていますね。入職してからの不一致がないことを目的にして、時間外とか給料もいいところも悪いところも含めて話しています」
今年も学生が有利の「売り手市場」が見込まれる中、企業側は、初任給の引き上げや、奨学金の返還を支援するなど工夫が迫られています。