南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」 政府「特別な注意の呼びかけを終了」
![南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」 政府「特別な注意の呼びかけを終了」](https://news.ntv.co.jp/gimage/n24/articles/68273acd3f5548a0a106ff3e57c24dfd/7d95eda0-c86e-43a5-808d-7143b634513e.jpg?w=1200)
南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の発表から1週間が経ち、政府はさきほど、特別な注意の呼びかけを終了しました。
県民や行政は改めて備蓄を確認するなど防災を見直す1週間となりました。
「地震活動や地殻変動に特段の変化が観測されなかったことから特別な注意の呼びかけについては先ほど17時をもって終了いたしました」
先週8日、宮崎沖の日向灘を震源とした地震が発生し、気象庁は南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。
1週間が経ち、異常な地震活動は観測されていないことから政府はさきほど午後5時に特別な呼びかけを終了しました。
地震の翌日、飯田市のホームセンターでは、水や一部の防災用品が売り切れに。
飯田市は、南海トラフ地震の想定震源域で地震が起きた場合「最大震度6強」が想定されています。
臨時情報の解除に住民は…
飯田市民
「警戒が解けると聞いたが、いつ起きるか分からないので、常に意識しながら子どもたちにも呼びかけていこうと思っている」
「実際は分からない、自然のことなので。不安は不安ですね」
一方、行政も対応に追われました。
「最大震度6強」が想定される下伊那郡・阿南町では、この一週間、防災無線やメールで町民に注意を呼び掛けました。
同時に行ったのは、災害時に使う支援物資の確認です。
町内に4か所ある倉庫に備蓄されているのは「440人分」の3日分の水や食料など。
これは県が2019年に示した南海トラフの想定避難者数にあわせて用意したものです。
ただ、想定から年々高齢化が進み、災害が予想を超えた時のことを考え、備えの見直しが必要と感じています。
阿南町役場 危機管理防災係熊谷剛志さん
「これから解除になるが、引き続き南海トラフ地震は30年以内に80%と言われているので、臨時情報が解除されたからと言って警戒態勢を緩めるとはならないかなと」
いつ起きるか分からない大規模地震。
政府は引き続き地震への備えを行うよう呼びかけています。