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パリ五輪スケートボード・男子パーク永原悠路選手 白馬村から夏の五輪へ 大けが乗り越え初の大舞台へ「一番高い所へ…金メダルを取る」

2024年7月25日 19:59
パリ五輪スケートボード・男子パーク永原悠路選手 白馬村から夏の五輪へ  大けが乗り越え初の大舞台へ「一番高い所へ…金メダルを取る」
特集は パリオリンピック注目の県勢!

北安曇郡・白馬村から初の夏のオリンピック選手、スケートボード・男子パークの永原悠路選手です。大けがを乗り越えて初めて挑むオリンピック。目指すは「表彰台の頂点」金メダルです!

Q.永原選手にとってオリンピックとは?
「オリンピックはやっぱり4年に1度しかないですしいつもの大会と本当に違うとは分かっているんですけど初めての舞台なのでやっぱり。本当にワクワクしてパリの4年に一度の大舞台を楽しみたいと思っています」

※去年2月・茨城県
華麗な滑りとダイナミックなジャンプを見せる白馬村在住の永原悠路。去年2月には、茨城県のパークで練習を重ねていました。

スケートボードのパーク種目は、お椀を組み合わせたような複雑で曲線的なコースを滑ります。与えられた45秒の中で技の難易度や高さ、完成度で得点を競います。

滑走のスピードと、およそ2メートルという高いエアが持ち味の永原。その姿から「白馬のペガサス」とも呼ばれています。

日本選手権2022年11月
(新潟・村上市)おととし行われた日本選手権・決勝。

実況
「永原悠路の2本目・・・『高いです』パリオリンピックで最もメダルに近いと言われる日本のニュースター『きたー 540(1回転半)高さもある』」ゾーン入りましたね。来ましたよ「白馬のペガサス」

東京オリンピックの日本代表で冬のスノーボードの金メダリスト平野歩夢などを抑えて永原は見事、史上最年少での優勝を果たしました。

永原選手
「ずっと2番手・3番手についていて越えられなかった壁みたいのがあったんですけど、やっとスタート地点に立ったなという感覚ですね あの時は」

努力の末に、ようやく日本のトップに駆け上がった永原。

その道のりでは、「挫折」も経験しました。

2021年の6月、東京オリンピック出場を逃すと、練習中に右太ももの開放骨折という大けがに見舞われました。

永原さん
「大腿骨を骨折してスケートボードができない期間が5か月ぐらいあって。夜更かしした時とか生活習慣が良くなかったと思うので後悔することばかりだったので、日頃の生活を変えていこうという気持ちになりました後悔しないように」

けがから復活を果たすと、体のケアや生活習慣を見直し、その効果がプレーにも表れてきたと言います。

■ 世界選手権 去年10月 ■
そして、去年10月にイタリア・ローマで開かれた世界選手権。オリンピック代表選考も兼ねる重要な大会で永原は「上位8人」による決勝に進みました。決勝は1人3回滑り、もっとも高い点数で競います。1本目は72点台、2本目は59点台と奮わず、迎えた勝負の3本目。

実況
「フロントサイドワンフット、こいこい、ユウロいけ」

着地に失敗したものの3本中、最も高い「78.68」をマーク。世界選手権としては自身最高となる「7位」に入り、オリンピックへ弾みを付けました。

父親の影響で 小学1年のときスケートボードを始めた永原。白馬中学を卒業すると、高校には進まずスケートボードを究めるため国内外を転戦してきました。

永原選手
「海外に何か月も遠征に行くとか、高校に普通に行っていたら絶対できないので。人生にスケートボードがないと自分の人生がおかしくなっちゃうんじゃないかというぐらい、スケートボードは自分の人生にとって大切なものなので」

■7月10日 ■
7月、地元で開かれた壮行会。
白馬村出身の選手が夏のオリンピックに出場するのは今回が初めてです。

「いけいけ 悠路 いけいけ 悠路」

同じ日、永原は慣れ親しんだ白馬村のパークで練習を公開しました。世界ランキングは現在「17位」。この日は板を1回転させ、体を1回転半回す大技「キックフリップボディバリアル540」の練習を重ねていました。

まだ、大会では出していませんが、去年の春から1年以上かけて、完成度を高めてきました。

永原選手
「まだまだ(この技を)出す選手が少なくて決勝に行けるぐらいのランの構成の中にあの技が入ってくれば表彰台とかを狙えるのではないかという。まずはしっかりスピードと高さとクリーンな滑りをしっかりできるようにしたい」

パリでの目標について、色紙に書いてもらいました。
「一番高いところへ、金メダルを取る。誰よりも高いエアと一番高い表彰台の場所に上りたいと。ちょっと未知な世界ではあるんですけど本当にワクワクしてパリの4年に1度の大舞台を楽しみたいと思っています」

そして、信州の人たちにメッセージです。

永原選手
「信州から応援してくださっている皆さんパリで長野まで届くような高いエアを見せられるように頑張るので応援よろしくお願いします」

「一番高いところへ、金メダルを取る」
高いエアと、大技の成功に期待ですね!

永原選手が出場するスケートボード男子パークの予選は日本時間の8月7日・午後7時半から。決勝は、翌8日の午前0時半からとなっています。
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