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いわてことし②政治・経済 選挙やコメ騒動、新商業施設オープンなど

2024年12月18日 18:47
いわてことし②政治・経済 選挙やコメ騒動、新商業施設オープンなど

 岩手のこの一年を振り返るシリーズ「いわてことし」、きょうは「政治・経済」です。38年ぶりの衆参ダブル選挙に「令和のコメ騒動」、新たな商業施設のオープンなど、様々な出来事を振り返ります。

★【20年ぶりの新紙幣】
記者「こちらがきょう発行された新しい1万円札、5千円札、そして千円札です。3Dホログラムが世界で初めて 採用されています」

 20年ぶりに発行された新紙幣。県内の金融機関にも新紙幣を早く手にしようと多くの人が両替に訪れました。

両替した人
「見やすいですね。老眼鏡を使っているので、見た時ビックリしたゼロが大きくて」

 その『カネ』を巡る問題で風が吹き荒れたのが。

★【衆院選&参院補選】
衆院議長「日本国憲法7条により衆議院を解散する」

 『政治とカネ』の問題などが主な争点になった衆議院選挙です。

階氏第一声「政権交代で信頼を失った政治、もう一度信頼を取り戻す、信頼を守っていく、そのことをお誓いしたい」

 岩手県内では3つの小選挙区に前職と新人、あわせて7人が立候補し、舌戦を繰り広げました。

1区階氏当選 2区鈴木氏当選

 中でも注目を集めたのが自民党の藤原崇氏と立憲民主党の小沢一郎氏が激突した岩手3区です。

小沢氏第一声「私の政治生活の中でもう1度、3度目の政権交代を 実現してそして次の世代に譲りたい」

 前回は小選挙区で藤原氏に敗れた小沢氏。雪辱を期した戦いには、達増知事も加わり、総力戦で支持を訴えました。

 対する藤原氏は。

藤原氏「政治に対して、大きな不信を抱かせてしまったこと」「心よりお詫びを申し上げたい」

 自身の政治資金収支報告書の不記載があったほか、

広瀬氏「本当に誠に申し訳ございませんでした」

 広瀬めぐみ元参議院議員が、国から秘書の給与をだまし取ったとして詐欺の罪で在宅起訴。擁立した責任をとる形で藤原氏は県連会長を辞任しましたが、逆風が強まりました。

藤原氏「厳しい…厳しい選挙戦であります」

そして。

小沢陣営当選万歳

藤原氏敗戦の弁
「わたくしの3年間の活動というものをしっかり有権者に評価していただけなかった。そのことに尽きる」

 一方、広瀬めぐみ元参議院議員の辞職に伴ない、元職と新人あわせて5人が争った参議院岩手選挙区の補欠選挙。県内で衆議院選挙と参議院選挙が同じ日に行われるのは38年ぶりです。立憲民主党の木戸口英司氏が返り咲きを果たしました。

木戸口氏
「岩手の政治を立て直していくこと信頼の政治をしっかり打ち立てていくこと/課題解決に向けてしっかり取り組んでいく」

★【令和の米騒動】
 ところで、達増知事はことしの漢字にこんな字を選びました。

達増知事「米、米でいきたいと思います」

 岩手県内でことし穫れたコメの作況指数は「106」、24年ぶりの「良」となりましたが、

記者「盛岡市内にあるスーパーは、まもなくオープンの時間ですが、 お米のコーナーには、いま1袋しかありません」

 急激な需要の増加などを背景に全国で相次いだコメ不足。流通量が少ない地域に在庫が流れたため一時、県内でも品薄の状態に。

購入した女性
「きのう(コメを探して)歩いて、 こちらにあるんじゃないかって 友達から電話が入った」「高校生の孫とかもいるからね」

★【サケ不漁続く】
不足したのは。

販売業者
Qことしどうですかサケは?「とれない…とれない」

 今シーズンも続く『秋サケ』の記録的な不漁。12月10日現在、沿岸での漁獲量は42.9トン。過去最低だった去年の同じ時期を2割ほど下回っています。

★【モナカ開業】
 その中、明るい話題もありました。

カウントダウン「3,2、1グランドオープンです」

 盛岡市中心部にオープンした複合商業施設『monaka』。

記者「施設の中はガラス張りで吹き抜けもあり開放感あふれるつくりになっています」

 施設にはおよそ40の店が入り、新たなにぎわいの拠点として市民も期待しています。

女性客「つくりも明るくて、すごい楽しみです」

★【イトーヨーカドー閉店】
 一方、30年を超える歴史に幕を下ろすのは、イトーヨーカドー花巻店。
2025年1月に最後の営業を迎え、その後、神奈川県のスーパー運営会社に事業が引き継がれます。

★【このほか】
①キオクシア第2製造棟完成
②花巻空港開業60周年イベント
③「ホテル加賀助」再出発

★【盛岡市新庁舎】
 ことし大きな進展があったのが、盛岡市役所の新しい庁舎を巡る議論です。

審議会・倉原委員長「内丸エリアを整備エリアとするまとめでよろしいでしょうか」

 「内丸」「盛岡駅西」「盛南」3つの整備エリアのうち、『市民の利便性』など、多くの項目で評価の高かった「内丸」が選ばれました。

★【県庁舎「一部建て替え」】
 この中、2025年4月で築60年を迎える県の庁舎についても

県の説明 県議会総務委
「一部建て替えの案を軸に早期に (耐震化が)実現されるよう検討する」

 議会棟を解体し、新しい庁舎を建設。現在の知事局棟を免震化する「一部建て替え」を軸にした素案が県議会で示されました。

 県政界の勢力図を変えた『逆風』。来年の参議院選挙でこの風向きがどう変わるのか。年明け以降、与野党の動きが活発化しそうです。

最終更新日:2024年12月18日 18:48
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