一関市水道工事めぐる贈収賄事件 元市職員と水道工事会社元役員に有罪判決 岩手県
一関市の水道工事を巡る贈収賄事件です。5月に逮捕された元一関市の職員と水道工事会社の元役員に5日、それぞれ有罪判決が言い渡されました。
判決を言い渡されたのは、元一関市建設部副参事の那須野長己被告(60)と、一関市三関の水道工事会社の元役員・千葉敏郎被告(68)です。
那須野被告は2019年からおととしにかけて、市が発注する水道工事の設計価格を千葉被告に漏らした見返りに、33回に渡ってあわせて23万円あまりの飲食の接待などを受けたものです。
また、千葉被告は、別の建設工事についても、那須野被告とは別の職員から入札に関する情報を入手し、落札させるなどした罪に問われていました。
盛岡地裁で行われた5日の判決公判で中島真一郎裁判長は「公共工事に関する公務の公正さや、それに対する社会の信頼を著しく損なうこととなる悪質な犯行」とした上で、「反省の態度を示している」などとして、那須野被告に懲役2年6か月、執行猶予4年、追徴金およそ23万円、千葉被告に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
なお、一連の事件では、6月に一関市の現職の職員らも逮捕されており、12月、判決が言い渡されます。