強盗殺人罪などの被告 控訴審で改めて殺意否定「強盗傷害致死」適用主張 検察は「控訴棄却」求める
2023年に滝沢市の男性を殺害し、強盗殺人などの罪に問われている男の控訴審が4日、仙台高等裁判所で開かれ、被告の男は改めて殺意を否定しました。
強盗殺人など8つの罪に問われているのは、本籍・盛岡市前九年、住所不定・無職の佐藤廣明被告77歳です。
佐藤被告は、2023年8月、滝沢市穴口の無職・佐藤猛さん当時72歳の、脇腹や顔を殴る蹴るなどしたうえ、タオルのようなもので首を絞めて殺害し、預金通帳1通などを奪ったなどとされています。
一審で佐藤被告は起訴内容を認め、盛岡地裁は「無期懲役」の判決を言い渡しましたが、佐藤被告は「事実誤認がある」などとして控訴していました。
仙台高裁で4日行われた控訴審で、佐藤被告の弁護人は「殺意はなかった」として、「強盗殺人ではなく、強盗傷害致死の適用」などを求めました。一方、検察は「理由がない」として「控訴棄却」を求めました。
裁判は即日結審し、判決は3月6日に言い渡されます。