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「二本足でも立てちゃいます」 シカ・イノシシの意外な行動パターンが明らかに 岩手・花巻市で鳥獣害対策研修会

2025年2月7日 0:00
「二本足でも立てちゃいます」 シカ・イノシシの意外な行動パターンが明らかに 岩手・花巻市で鳥獣害対策研修会

 シカやイノシシによる農作物被害が増える中、対策を考える研修会が開かれました。会場では、イノシシが器用に柿の実を食べる動画などが紹介されました。

 こちらは、イノシシが柿の実を食べる様子を捉えた映像です。イノシシが器用に二本足で立って食べていることが分かります。この柿は収穫されずに放置されているもので、人間の住む集落に野生動物を引き寄せる要因になるということです。

 映像は、先週、岩手県が花巻市で開いた鳥獣被害防止の研修会で紹介されたものです。花巻・北上管内では、ニホンジカやイノシシの生息域が拡大。昨年度の農作物被害額は初めて1億円を超え、この日は専門家が動画などでシカやイノシシの生態について解説しました。

 こちらはシカの行動パターンを実験で捉えた映像です。シカやイノシシは目の前に障害物があると、飛び越えるのではなく、地面付近の隙間をくぐり抜けたがる傾向があるため、畑などへの侵入を防ぐ電気柵は、地面からの高さを20cm間隔で設置するのが適切だということです。

農研機構 鳥獣害対策 堂山宗一郎 主任研究員
「クマもイノシシやシカもそうだけれど、一般的なイメージと本来の行動や性格というのは意外と違っていたりする。まずは動物のことを知ってもらうということが最初かなと思う」

 県では今後も研修会を開き、効果的な対策についての知見を広めていきたいとしています。

最終更新日:2025年2月7日 18:27
    テレビ岩手のニュース