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【岩手で頑張る外国人】ミャンマーから岩手へ 介護スタッフとして奮闘 次なる夢へ

2024年9月26日 17:37
【岩手で頑張る外国人】ミャンマーから岩手へ 介護スタッフとして奮闘 次なる夢へ

"岩手で頑張る外国人"を紹介する特集です。今年の4月に東南アジアのミャンマーから岩手に来て、介護スタッフとして働く女性です。来日して半年。周りの人に支えられながら次なる夢を目指しています。

メイさん
「なんか岩手の人は優しいですね。ここに来る前は心配したけどここに来てからは岩手の人は優しいな本当にありがたいなと思ってよかったです」

ミャンマー出身のメイ プインピューさん24歳。メイさんは今年4月に来日し、現在、盛岡市のデイサービスで介護スタッフとして働いています。

利用者「ミャンマーにはどんなお祭りがあるんだ?」
メイさん「火でなんか…分かりますか??」
利用者「わかりません!」メイさん「笑」

メイさんの最大の魅力、それは何と言っても明るい笑顔!働き始めて半年足らずですが、利用者からも親しまれています。

利用者「どうしても言葉の違いがあるでしょ?だけど分かんないときは『分かんない』って聞いてくれるし、教え甲斐がありますね」
記者「やはり毎日お話ししてると楽しいですか?」
利用者「楽しいですよ!それ楽しみで来てる」
メイさん「おじいさん一番やさしい 笑」
利用者「本当に?お金ないよ 笑」

もともとアニメが好きで、日本に興味があったメイさん。母国ミャンマーでは日本語学校で言葉を学び、同時に介護スタッフのボランティアをしていました。その経験が実を結び、今年4月 日本の特定技能制度で介護スタッフとして採用されたのです。

メイさん
「普通の人はちょっと怖いです。外食の仕事とかは。でもおじいちゃんおばあちゃんは、私のおじいちゃんおばあちゃんみたいに見えるから、大丈夫です。一番は笑顔がかわいいと思うので、ずっと働きたいんですよ、この仕事が好きになって」

上司
「すごい助かってます。やはり若い子がいると利用者さんも自分のお孫さんたちと接してるような感じもあったりして、かわいがってくれたり。仕事覚えるのが早くて、ちゃんと周りを見て行動ができてるので、日本語もしっかりできるし ビックリしました」

利用者だけでなく、スタッフからの信頼も厚いメイさん。プライベートでも一緒に遊びに行く仲なんだとか。

メイさん「先週…先週」
上司「岩手町までドライブして。メイさん緑が好きだっていうので」
メイさん「緑っぽい景色が私好きだから。木がいっぱいあるところが好き」
上司「まだ岩手の色んな所連れて行けてないけど、これからもっと知ってほしいかな」
メイさん「お願いします 笑」

職員の手助けもあり、徐々に日本の生活にも慣れてきたメイさん。介護業界で人手不足が深刻化する中、この施設では4年前から外国人スタッフを採用し、チームの一員として迎えてきました。

部長
「日本人の採用ももちろんやっていて、ミャンマーとか外国の方の採用も同時にやっているんですけど、なかなか日本人が来ないという現状があるので、外国の方がどんどん入って来るというのは私は嬉しく思っています。やはり外国人だからとか、日本人だからというものにとらわれずに、一人の介護する職員として採用するので、日本人でも外国籍の方でも同等の金額で給与は支払させていただいております。やはり仕事をしたいという思いで外国から来ているので、大歓迎です」

実はこの施設にはメイさんと同時期に、同じミャンマー出身のスーさんが特定技能外国人として入社。メイさんにとっても、心強い存在となっています。

記者「普段スーさんはどういう人ですか?」
メイさん「スーさんは、恥ずかしがり屋」
上司「インドア派とアウトドア派な感じだもんね」
スーさん「ゆっくり休んで、勉強する方が好きです」

そんな2人が目指しているのは、日本語能力試験で5段階中2番目に難しいランクに合格すること。12月に試験を控え、仕事の合間を縫って勉強に励んでいます。

メイさん「知らない言葉とか漢字とかあると、先生たちから教えてもらう」
スーさん「意味が分からない時も…」
2人「お疲れ様でした~バイバイ!」

仕事が終わると、2人でよく買い物へ出掛けるというメイさんとスーさん。母国語で話し合える、気が休まるひと時です」

家に帰ると、さらに日本語を勉強。そんな頑張る2人に、今後の夢を聞いてみると。

スーさん「今は日本でずっと働きたい。介護福祉士の資格が取りたい夢があります。今は」
メイさん「英語も喋りたいから、他の国で英語を喋ってこの仕事を続けたいと思っています」

大きな夢を叶えるため、岩手で奮闘するメイさんとスーさん。2人の頑張りと笑顔は、周りの人々に元気を与えています。

    テレビ岩手のニュース