【焼失面積拡大】岩手県大船渡市の山林火災 焼失面積1800ヘクタールに拡大 生業に影響も
岩手県大船渡市で発生した山林火災は発生から5日目の2日更に焼失面積が拡大し、なりわいへの影響も出始めています。
県によりますと、焼失面積は、2日午後2時半現在、およそ1800ヘクタールで、前の日の発表からおよそ400ヘクタール広がりました。
大船渡市の三陸町綾里の全域および越喜来、赤崎町の一部のあわせて1896世帯4596人を対象に出されている避難指示は継続されています。
2日も早朝から消火活動が始まり、自衛隊などのヘリや消防が上空と地上から放水を行いました。
市や消防によりますと、延焼は綾里の地区北側、『小石浜地区』の周辺まで拡大しているということです。
その小石浜地区で、ホタテやワカメの養殖業を営む佐々木淳さんです。
佐々木さん
「ワカメの間抜き(間引き)真っ最中の時になんか」「ものすごい煙が上がっていて山の向こうに…」
佐々木さんは、漁船が火に巻き込まれないよう、1日に対岸にある崎浜漁港に自分の漁船を避難させました。
東日本大震災の津波では漁船が流された佐々木さん。不安が募ります。
佐々木さん 「(ワカメの)収穫時期まで伸びられたらどうしようという不安ですよね」「二重三重の災害をくらっている気分です」
一方、支援の動きも広がっています。避難所と商業施設などをを往復する無料の送迎バスの運行が2日から始まりました。1日2本の運行で、越喜来小学校を午前8時と9時に出発します。