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【川徳が正式発表】アネックスカワトク8月18日に閉店 判断の背景と跡地は?

2025年1月31日 17:08
【川徳が正式発表】アネックスカワトク8月18日に閉店 判断の背景と跡地は?

 8月に閉店することが決まった盛岡市の郊外型ショッピングセンター・アネックスカワトク。経営する老舗百貨店・川徳は31日、アネックスの閉店を正式に発表しました。判断の背景と、今後跡地がどうなるかを取材しました。

 31日朝。川徳は、ウェブ上で「アネックスカワトク」を8月18日に閉店すると発表しました。「売り場、商品構成、おもてなしなど、より高質なサービスを提供するため、カワトクへ経営資源を集中する」と説明しています。

 川徳の経営幹部によりますと、「閉店のことは度々話題になっても、地域への影響が大きいという意見もあって踏み切れなかった。しかし、荒道泰之社長の経営再建計画で決断した」ということです。

 開店直後のころ、来店客数は年間200万人いましたが、今は半分程度。店舗運営のコストを削って他の商業施設との差別化を一層図るために、閉店は必要なことだったということです。

 こちらは盛岡市の中心部とその郊外を示した地図です。画面、上の方。住宅密集地の緑が丘地区にあるのが、アネックスカワトクです。商業地の中心・菜園地区にあるカワトクからは直線距離でおよそ4キロ離れています。

 盛岡駅にはフェザン、その西と南の郊外には県内有数の大型ショッピングセンターもあります。

 人口が減り続ける地域・盛岡に競合する店がひしめく中で「経営の集中と選択」に舵を切った格好です。

 今後の土地利用の方向性について、川徳では「地域振興に役立つ形で模索している」としています。

 盛岡市都市計画課は「この土地には、郵便局および飲食店、事務所、店舗を1階に置いた建物を作るよう定めた市の地区計画がある。閉店後も、地域が快適で賑わうような施設ができることが望ましい」と話しています。

最終更新日:2025年1月31日 18:24
    テレビ岩手のニュース