過去の台風で、何度も住宅などが浸水被害にあった宮崎県美郷町西郷の和田地区では、住民の台風への警戒が高まっています。

美郷町西郷の耳川沿いにある和田地区では、2005年と2022年の台風で、住宅や事業所が浸水する被害が出ました。

中でも、標高の低いこちらの自動車整備工場は、これまでに4回、浸水被害にあっていて、工具や機材などを安全な場所に移動させる作業に追われていました。

（川田商会　川田和久社長）
「人命だけは大変なことにならないようにですね。あとは自然災害ですので、成り行きに任せるしかないかなと思ってます。」

また、住宅が2度、浸水被害にあった峰元章さんも、今回の台風を警戒しています。

（2年前に被災　峰元章さん）
「台風が来るたびに、こんな状況でいるんですよね。もう何も持たず避難して、命だけは守って、それだけですね、家のことも何も考えないでですよ。」

また、耳川のダムを管理している九州電力は、27日から土砂を下流に流すダム通砂運用で川の水位を低下させていて、減災につなげたいとしています。