体育館と武道館の新たな施設 屋内スケート場の整備 山形県と山形市が連携して検討
山形市の霞城公園内で老朽化が進む体育館と武道館の新たな施設、それに県内にない屋内スケート場の整備について、県と山形市は連携して検討を進めることで合意し10日、吉村知事と佐藤市長が合意文書を交わしました。
吉村知事と山形市の佐藤孝弘市長が出席し、新たなスポーツ施設の検討を連携して進めていくことなどを盛り込んだ合意書に署名しました。
吉村知事「県と市で力を合わせてしっかりと取り組んでいきたいと考えている」
佐藤孝弘山形市長「しっかり協議検討して相乗効果が最大になるような施設を目指していきたい」
山形市の霞城公園にあるいずれも県立の「体育館」と「武道館」をめぐって県は老朽化などを背景に2030年度をめどに撤去することを検討しています。撤去に伴う代替施設について県と山形市ではどちらが整備するのか協議を続けてきました。
今回の合意では新たな体育館と武道館については山形市が霞城公園以外の場所で整備を行う内容となっています。
佐藤孝弘山形市長「サブ的な体育館・武道館の機能を有する施設については市の方で整備するということで合意した。交通アクセスなども非常に重要な要素と思うがそうしたことも含めてこれからしっかり県と市と話し合いながら進めていきたい」
吉村知事「若者女性活躍の可能性の拡大といったいろいろなことを考えた結果目指す方向性が一致して今回の共同で検討するという案が生まれた」
一方、県内には東日本で唯一、フィギアスケートなどの公式大会が開催できる屋内スケート場がなく、県は新たな屋内スケート場の整備に向けた検討を進めていました。ことし8月の県の有識者会議では、「立地は村山地域の都市部が望ましい」との方向性が示されています。
秋田大学教育文化学部益満環准教授「競技人口はもちろん子どもの数だったりお年寄りでもすぐに行ける場所大きな「パイ」があるところ私個人は村山地域が一番人口が多いので「パイ」は大きいと思う」
今回の合意で県は山形市と共同で、多機能性を有する屋内スケート場の整備を検討していくとしています。県と山形市は今後、速やかに協議の場を設置し有識者や地域の関係者の意見を踏まえながら施設の立地場所や規模などを検討していきたいとしています。