霞城公園の整備で撤去の山形県体育館と武道館の代替施設 吉村知事「山形市が対応すべき」
山形市の霞城公園整備計画に伴い、2030年度をめどに園内からの撤去が計画されている県体育館と県武道館の代替施設の整備について吉村知事は12日、県ではなく山形市が対応すべきとの見解を改めて示しました。
山形市の霞城公園内にある県体育館と県武道館は公園整備に伴い、2030年度をめどに撤去が予定されています。代替施設の整備を巡って山形市は現在、「県が整備すべき」との考えを示しています。一方、県側はこれまで、天童市の県総合運動公園内に体育館などの施設を整備していて、代替施設の役割を果たしている、さらに利用者のほとんどが山形市民だとして「山形市が対応すべき」との考えを示しています。
こうした中、県議会予算特別委員会で、山形市区選出で自民党の伊藤香織県議が吉村知事に対し、県体育館と県武道館の整備方針について質しました。それに対し、吉村知事は「代替施設は天童市の県総合運動公園内にすでに設置済み」とした上で、次のように述べました。
吉村知事「利用者のほとんどが山形市内の人となっていて、このようなことから両施設については地域のスポーツ施設として山形市で検討・対応していただくものと捉えている。両施設の整備などに関する山形市からの提案についてはこれまでも施設を所管する県教育委員会が話し合いを重ねている」
県体育館と県武道館の代替施設を巡って山形市の佐藤孝弘市長は、12月5日の市議会で「施設の利用状況についての認識が県と異なる点はあるが、できるだけ早く整備の方向性を示せるよう話し合いを進めている」と述べています。