卒業生を描いた「似顔絵」をサプライズでプレゼント 今年度で閉校の山形県立米沢商業高
3月いっぱいで120年以上の歴史に幕を閉じる山形県立米沢商業高校。卒業式を2日後に控えた27日、卒業生を描いた「似顔絵」がサプライズでプレゼントされました。卒業アルバム用の写真を参考に生徒の表情が水彩画で細かく描かれています。
「めっちゃ似てる!ちょっときれいに描いてもらってる」「すごい上手。めっちゃ似てる」
似顔絵を描いた米沢商業で美術を教える千種伸宜先生です。写真を見ながら一人一人の表情を描いていきます。
千種伸宜先生「卒業を控えている3年生の表情は不安や希望・自信に満ち溢れているのでそんな表情を残したいと思って似顔絵の制作を始めた」
1902年に設立した県立米沢商業高校は来年度、米沢工業高校と統合し120年以上の歴史に幕を降ろします。
米沢商業高校でおよそ20年にわたり美術を教えてきた千種先生。最後の卒業生の記念なればと去年10月から似顔絵の制作を始め卒業生77人の似顔絵を完成させました。
千種伸宣先生「目の輝きとかを表現できればと思い慎重に描いている。「渡したときに生徒たちがどんな表情で驚きで受け取ってくれるのか楽しみ」
そして迎えた27日、完成した似顔絵が生徒一人一人に手渡されました。さらに、担任の先生にも似顔絵がプレゼントされ、その出来栄えに生徒たちからは歓声が上がっていました。
生徒「めっちゃ似てる」どこが似てる?前髪ですね前髪こだわっているんで」「この時はコンタクトで撮影しためちゃくちゃうれしい。千種先生は絵を描いてるときとかにアドバイスを積極的にくれるめちゃくちゃ面白い先生。部屋のベッドの上に飾って毎日見たいと思う」
千種伸宜先生「本当にこの日のために描いてきたなと思う。生徒たちも喜んでくれていたし大切にしてくれればいいなと思う」
米沢商業高校最後の卒業式は3月1日に行われます。