「寄り添うことができる存在に」山形県立保健医療大学で卒業式 コロナ禍の4年間乗り越え
山形市の県立保健医療大学で12日、卒業式が行われました。新型コロナウイルスにより制限の多い学生生活を送った卒業生たち。4年間を振り返り、医療の現場に踏み出す決意を新たにしていました。
卒業を迎えたのは、保健医療学部で看護や理学療法などを学んだ100人と大学院修了生6人です。式では、学部ごとに1人ずつ卒業証書が手渡されました。理学療法学科の石山由彩さんは、元日に発生した能登半島地震を踏まえ、医療従事者になる決意を述べました。
県立保健医療大学理学療法学科 石山由彩さん「当たり前の生活が奪われてしまった人々、大切な存在を失ってしまった人々に寄り添うことのできる存在になることが、これから医療従事者となる私たちに求められていると思う」
ことしの卒業生は、入学してすぐコロナ禍に突入。はじめの2か月はリモートでの授業を余儀なくされ、実習も思うように進まなかったといいます。それでも3年生だったおととし、中止されていた学校祭が3年ぶりに復活しました。
「コロナで出来なかった学祭を復活させて礎を作った。コロナを乗り越えて激動だった」
「最初はコロナから始まって授業もリモートだった。徐々にみんなと仲良くなれた4年間だった」
卒業生たちは記念撮影をしながら最後の時間を噛みしめていました。
「あっという間だったよね。充実した4年間でした」
「社会人1年目なので、知識をいっぱい蓄えて一人前になりたい」
「実習に行ったときにバリバリ働いている先輩方をみて、すごいなと思ったのでそうなれるように見習って頑張っていきたい」
「地元に貢献できる作業療法士になりたい」
ことしは卒業生100人のうち95人が就職し、看護師や理学療法士などとして、医療の現場に立つということです。