「具体的な目標や効果を」 山形県産果樹の情報発信拠点の整備 山形県議会が集中審議
山形県議会常任委員会は11日、県産果樹の情報発信拠点の整備関連予算を巡り、集中審議を行いました。出席した議員からはより具体的な目標や効果を示すべきとの意見が相次ぎました。
集中審議は県議会の農林水産常任委員会でおよそ3時間にわたって行われました。
寒河江市に整備が検討されている県産果樹の情報発信拠点「フルーツ・ステーション」を巡っては、おととしの2月定例会で、最大会派自民党が大規模な予算案などに反発し、県が撤回。現在の定例会中にも、具体的な中身が示されなかったことから一部議員が難色を示し、県は年度内に予定していた基本計画の策定を新年度半ばまで延長することを決めました。
委員会では県の構想に対し「民間活用の範囲が狭いのではないか」、「より適した立地があるのではないか」といった異論が相次いだほか、「農業の課題解決につながるのか」などの質問が出されました。
県農林水産部 地主徹部長「農業に関心がなかった人たちが『やってみたい』『収入を得てみたい』と意欲が今より増してくるだろうと考えて取り組んでいる」
議案の採決は13日行われる見通しです。