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卒業生も駆けつけ思い出語る 122年の歴史に幕を下ろす米沢商業高で最後の創立記念式

2024年6月13日 18:08
卒業生も駆けつけ思い出語る 122年の歴史に幕を下ろす米沢商業高で最後の創立記念式

来年3月、122年の歴史に幕を下ろす山形県立米沢商業高校で13日、最後の創立記念式が行われました。卒業生たちも駆け付け、東北有数の歴史を誇る母校での青春時代に思いを馳せました。

県立米沢商業高校、最後の創立記念式まで3日。
伊藤広幸校長が学校の古い写真を見せてくれました。13日の創立記念式や10月の閉校式で展示するため、整理を始めたのです。米沢商業高校は1902年、明治35年に創立しました。当時の写真が残っています。
大正時代には2度にわたる大火に見舞われ校舎が焼け落ちたことも。
122年と東北地方では3番目に歴史のある商業高校です。

伊藤校長「歴史を感じますね。ほんと重いね。いろんな意味で重いですね」

最後の創立122周年記念式が行われました。在校生のほか、卒業生にも広く参加が呼びかけられ、およそ50人が母校の門を再びくぐりました。伊藤校長が整理していた古い写真も会場に並べられました。

卒業生 1971年度卒・男性「卒業して52年になりますが、初めてお伺いするんですけども感慨深いものがあります」
2008年度卒・男性「最後ですからね、懐かしんで来てみました」
2008年度卒・女性「吹奏楽部だったんですけど、遅くまで練習したりとか、みんなで過ごした日々が思い出に残ります」

式では、校歌を斉唱したあと、伊藤校長が式辞を述べました。

伊藤広幸校長式辞「米商を巣立った卒業生約2万3000人も 今の皆さんと同じようにここ米商で友と笑い、時にはぶつかり青春時代を過ごし、その思い出を力に日本中、世界中でその後の人生をおう歌してきたと思います。みなさんの米商での日常が生きる糧となり、校歌の一部にある通り、母校が魂の故郷になることを祈ります」

東京から出席した卒業生「70歳過ぎて初めてこういう会に出たので不思議な感じ。また新しい歴史を築いてもらい有為な人材が出てくれれば」

式では、上山市出身でフルート・篠笛奏者の藤原雪さんの記念演奏が行われ、出席者たちは、青春時代に思いを馳せているようでした。米沢商業高校は来年米沢工業高校と統合し米沢鶴城高校として新たなスタートを切ります。

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