「感動させられる踊りを」酒田舞娘に振り袖寄贈 山形市の呉服店の老舗「着物文化伝えて」
湊町・酒田の料亭文化を伝える酒田舞娘の活動を支援しようと、山形市の呉服店が17日、酒田舞娘に振り袖を贈りました。
酒田舞娘は、北前船の寄港地として栄えた湊町・酒田に残る花街の歴史と、料亭文化を伝えていこうと、1990年に誕生しました。
この活動を支援しようと山形市に本社を置く呉服店の老舗「とみひろ」の冨田浩志社長が振り袖10枚を寄贈しました。寄贈された振り袖はいずれも京都の職人が手掛けたもので、このうち6着は特別な時に着用するというボタンやキクといった花々をあしらった真紅のそろいの着物。他4着はかわいらしいサクラが描かれたものなどそれぞれに色も絵柄も異なります。3人の酒田舞娘は早速、寄贈された振り袖を身にまとい、華やかな演舞を披露しました。
とみひろ 冨田浩志社長「舞って動きが出ますとなんて素晴らしいんだろう。着物がまた生きてくる。着物文化、日本の文化をこれからも長く伝えてほしい」
酒田舞娘千鶴さん「とても素敵なお着物を着ることができてとてもうれしい。これからお客様をもっと感動させられるような踊りをしたいと思うのでお稽古を頑張りたい」
寄贈された振り袖は、酒田まつりなどのイベントや海外公演で着用する予定です。