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酒田市の荒瀬川や周辺流域 緊急治水対策プロジェクトスタート 事業費160億円

2025年1月17日 17:51
酒田市の荒瀬川や周辺流域 緊急治水対策プロジェクトスタート 事業費160億円

去年7月の大雨で氾濫し、流域に大きな被害が出た酒田市の荒瀬川や周辺の流域について山形県などは事業費あわせておよそ160億円に上る緊急治水対策プロジェクトをスタートさせました。

酒田市の荒瀬川は去年7月の大雨で氾濫し、護岸がえぐり取られたり、国道が崩落したりするなどしました。
さらに、川沿いの住宅や農地が冠水し、大量の土砂や流木で埋め尽くされ、復旧が困難になるなどの大きな被害が出ました。
こうした中、国は15日付けで荒瀬川の治水対策について助成事業とすることを決定。これを受け、河川を管理する県は、荒瀬川を含む日向川水系・月光川水系の緊急治水対策プロジェクトをスタートさせました。
計画では、酒田市の北青沢地区から小泉地区までの荒瀬川流域およそ13キロの区間で川の防災機能を高めるため、川幅を広げるほか、浅くなった川底を掘削する改修工事を行います。河川の改修に伴い、橋の新たな架け替えや撤去も行われます。
このほか、土石流が発生した北青沢地区の小屋渕川でいわゆる「砂防ダム」を整備するなど、大きなもので50か所以上の治水対策工事が行われるということです。
事業費は、荒瀬川だけでおよそ125億円、全体ではおよそ160億円の規模に達します。県は現在、工事の詳細設計に着手していて、住民に改めて説明した上で準備が整った箇所から順次、工事を進めるとしています。工事期間は今年度から2028年度までの5年間の見込みです。

最終更新日:2025年1月17日 19:25
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