山形市にある県立図書館は、300冊以上の電子書籍を読むことが出来るサービスを去年11月に始めています。利用は無料で24時間365日、図書館に行かずに自宅で本を借りられ返却する必要もないこの便利なサービスの使い方を取材しました。

山形市緑町にある県立図書館。この図書館が去年11月から新たに導入したサービスが、「電子書籍」の閲覧です。
利用する手順はあらかじめ、県立図書館の利用登録を済ませ、公式ホームページの「Myライブラリ」にログインします。そこから「電子書籍サービス」のページを開き、キーワード検索から読みたい書籍を探します。後はお目当ての本を手持ちのスマホやパソコン、それにタブレット端末で読むことができます。

県立図書館 企画課佐藤克也 企画主幹「文字の拡大機能小さい文字も拡大しながらゆっくり読むことが可能一部の本には読み上げ機能も」

パソコンやタブレットなどを持ち、インターネット環境が整っていれば、24時間365日、来館することなく自宅でもどこでも読書を楽しむことができます。
ただし電子書籍1冊につき同時に閲覧できるのは原則1人までです。そこは図書館と同じです。

県立図書館 企画課佐藤克也 企画主幹「貸し出しをするというよりは本を棚から取ってそこで閲覧してもらうイメージ」「どこにいても24時間アクセスができる」

15日現在、閲覧できる電子書籍は図鑑や辞典、専門書やビジネス書など幅広いジャンルから合わせて326冊。今年度内には、さらに30冊ほどの追加を検討中です。

県立図書館 企画課佐藤克也 企画主幹「辞書や辞典関係重たい本を毎回借りに来るのも大変持ち運びしなくても閲覧できるのも電子書籍の利点のひとつ」

電子書籍サービスは去年11月19日の導入以来、14日までのおよそ2か月間で3200件の閲覧がありました。1日あたり概ね50件前後の閲覧がありますがまだまだ広く知られていない状況です。県立図書館は、「サービスをより広くPRし、図書館の利用登録者数増加につなげたい」としています。