梨だんご作りや雪中田植え…山形・酒田市の旧家で小正月行事 子どもたちが体験
地域に残る冬の伝統行事を子どもたちに体験してもらおうと山形県酒田市の旧阿部家で11日、梨だんご作りや雪中田植えなどが行われました。
酒田市山元の旧阿部家は、江戸時代の1690年の創建と伝えられるかやぶきの住宅で、酒田市指定の文化財です。この旧阿部家を舞台に旧暦の小正月の頃に当たる2月11日に、冬の伝統行事を継承していくための催しが毎年続けられています。ことしは、酒田市内の子どもと保護者ら合わせて40人あまりが参加し、土間で杵と臼を使った餅つきが行われました。子どもたちは、つき上がった餅を丸めて紅白の団子にし、ミズキの枝に刺して豊作や家の繁栄を祈る「梨だんご」を作りました。
参加した子ども「楽しかった」「お花みたいでサクラって感じできれい。」
前庭では、稲わらや豆がらを束ねて雪に植えて豊作や無病息災を祈願する雪中田植えも再現されました。外に飛び出した子どもたちは、雪が積もった斜面で昔ながらの木のソリ滑りに挑戦し歓声を上げていました。
体験した子ども「木のソリを使ったのは初めてだったけど、上手くちょっとだけ滑られたのでうれしかった」
子どもたちは冬の里山の暮らしを肌で感じているようでした。