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温泉のお湯で種もみの発芽促す 山形県鶴岡市の湯田川温泉で伝統の芽出し作業始まる

2025年4月9日 3:19
温泉のお湯で種もみの発芽促す 山形県鶴岡市の湯田川温泉で伝統の芽出し作業始まる

田植えシーズンを前に、山形県鶴岡市の温泉地でイネの種もみを温泉に浸して発芽を促す伝統の「芽出し作業」が始まりました。

鶴岡市の温泉街・湯田川では、江戸時代末期からイネの種もみを温泉の湯に浸して発芽を促す「芽出し作業」が伝統的に行われています。

JA鶴岡は田植えシーズンに向け、4月1日から作業を始めました。
4月8日も午前5時からイネの種もみが入った袋が温泉の湯を張った水路に次々と入れらました。種もみは、湯の中で半日ほど寝かした後、むしろで覆い、さらに半日、蒸して発芽を促します。

湯の温度は30度ほどに保たれているため発芽が均一になり、品質の良い苗づくりにつながるといいます。
JA鶴岡によりますと、いまのところ例年通り順調に発芽が進んでいるということです。

ことしは庄内地方一円の生産者666軒から「はえぬき」や「つや姫」、「雪若丸」などの種もみあわせておよそ240トンが持ち込まれる見込みです。
鶴岡市湯田川地区での「芽出し作業」は4月25日まで続く予定です。

最終更新日:2025年4月9日 3:19
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