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温泉を利用し発芽を促す鶴岡市の「芽出し作業」が盛ん 猛暑の影響懸念も例年通り順調

2024年4月9日 17:29
温泉を利用し発芽を促す鶴岡市の「芽出し作業」が盛ん 猛暑の影響懸念も例年通り順調

田植えシーズンを前に、山形県鶴岡市の温泉地でいま、イネの種もみを温泉に浸して発芽を促す伝統の「芽出し作業」が連日盛んに行われています。

鶴岡市の温泉地・湯田川地区では江戸時代末期からイネの種もみを温泉の廃湯に浸して発芽を促す「芽出し作業」が伝統的に行われています。JA鶴岡は田植えシーズンに向けて4月1日から作業を始めました。
空が白み始めた午前5時過ぎ。9日は、冷たい雨が降る中、イネの種もみが入った袋が温泉の湯を張った水路に次々と入れられていきました。種もみは、湯の中で半日ほど寝かした後、むしろで覆いさらに半日、蒸して発芽を促します。湯の温度は30度ほどに保たれているため発芽が均一になり、品質の良い苗づくりにつながるといいます。
JA鶴岡によりますと、去年夏の猛暑の影響でことしの種もみは発芽しにくくなることが懸念されていましたが、いまのところ例年通り順調に発芽しているということです。
ことしは庄内地方全域の生産者およそ1000軒からはえぬきや雪若丸、つや姫などの種もみあわせておよそ240トンが持ち込まれる見込みです。湯田川地区での芽出し作業は4月いっぱい続きます。

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