今回の記録的な大雨では、救助要請を受けパトカーで現場にむかった警察官2人の命が犠牲となりました。そのうちの1人、佐藤颯哉さん（29）。「真っすぐで、一生懸命な人柄だった」高校時代を知る恩師からは突然の死を悼む声が聞かれました。

亡くなった2人の警察官のうち新たに身元が明かになった新庄警察署交通課に勤務する当時、巡査部長の佐藤颯哉さん（29）。佐藤さんは大雨特別警報が出されていた25日の夜、新庄市本合海で救助要請を受けて現場に出動し、命を落としました。
高校時代は野球部に所属していた佐藤さん。当時の恩師・小原英通さんは「人間性がまっすぐで一生懸命な生徒だった。在学中から警察官を志し、周囲にも話していたため、熱い気持ちで職務にあたった結果がこのようになってしまい非常に悔やまれるが、『何としても助けたい』という思いで現場に向かったのだと思う」と佐藤さんの死を悼みました。
県警は7月29日付で佐藤さんを巡査部長から、警部に2階級特進としました。今回の大雨で死亡が確認されたのは県内で佐藤さんを含めて3人となっています。