備蓄米の入札始まる 山形県産「はえぬき」含む41品種 生産者「安定してもらいたい」

政府の備蓄米放出に向けた入札が10日から始まりました。山形県産の「はえぬき」などが対象に含まれていて、コメの値段が高騰するなか今回の放出が市場価格の安定につながるかが注目されます。
コメの価格が高止まりするなか農林水産省は2月、備蓄米21万トンを放出すると決めました。
このうち、去年とおととしに収穫された15万トンの入札が始まりました。入札に参加できるのは一定の条件を満たしたコメを集荷する大手の業者で、すでに各地のJAをまとめる「JA全農」が参加を表明しています。対象は県産の「はえぬき」を含めた全国各地の41品種で、参加者は銘柄や品質ごとに入札を申し込み、最も高い価格を提示した業者から順番に落札が決まります。
備蓄米の放出についてコメどころ庄内の生産者は
井上農場・井上馨社長「放出がいい方向に働いてもう少し国民の心理状態も含めて安定してもらいたいと思う」
また、入札に参加するJAの関係者は。
JA全農山形 米穀部成田 尚 部長「JAグループとしても今のコメの流通が滞っている認識はある。国のコメの円滑な流通を図ることについては賛同して取り組んでいかなくてはいけないという認識」
落札された備蓄米が店頭に並ぶのは、3月下旬から4月にかけてとなる見通しで今回の放出が高値が続くコメの価格安定につながるかが注目されます。