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きらやか銀行・新頭取に西塚取締役が内定 巨額赤字で引責辞任表明の川越頭取に代わる(山形)

2024年7月9日 19:59
きらやか銀行・新頭取に西塚取締役が内定 巨額赤字で引責辞任表明の川越頭取に代わる(山形)

巨額赤字を計上し実質国の管理下にあるきらやか銀行は9日、引責辞任を表明していた川越浩司頭取の後任に、西塚英樹取締役を当てる役員人事を発表しました。

きらやか銀行・西塚英樹取締役「きらやか銀行を何とかしたい。地域と共に生きる、この理念は変えずに一方で考え方・行動を変えていきたい」

新頭取に内定したのは西塚英樹取締役です。9日午後、きらやか銀行が開いた会見には川越浩司頭取と西塚氏らが出席しました。
西塚氏は山形市出身の52歳で、1995年にきらやか銀行の前身である殖産銀行に入行。ことし6月からは取締役として経営企画や広域営業などを統括しています。きらやか銀行はことし3月期の決算が過去最大の244億円の赤字となり、2期連続で大幅な赤字を計上しています。
ことし9月に返済期限迎える公的資金200億円の返済が困難になり、先月、実質国の管理下に入っています。川越頭取は経営責任を取って公的資金の返済協議のめどが立ち次第、辞任する意向を示していました。
西塚氏の指名理由について、きらやか銀行を傘下に持つじもとホールディングスは、「再建に向けた覚悟や行動力があり、社内外に幅広い人間関係を構築しているため」などとしています。国の人事への関与はないと話しています。

きらやか銀行・川越浩司頭取「(西塚氏は)営業店も本部もバランスよく知っている。決して自分が自分がというタイプではないが、しっかりと自分で背中を見せて行員たちを引っ張っていくだけの力がある」

きらやか銀行・西塚英樹取締役「本業支援をするという標ぼうをしてきたがそのイメージが具体的にできていなかった。お客様をより多く訪問する、より多くお話をすることでタイムリーで的確なお客様の情報が捉えられる。そういうことからすると、当然、与信管理(取引先から代金を回収する際のリスク管理)にも繋がる」

西塚氏は、ことし9月に開かれる臨時の株主総会で承認が得られ次第、頭取に就任する予定です。

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