国民スポーツ大会アルペン競技 雪不足のためコースの距離を半分に短縮し実施へ
山形県最上町の赤倉温泉スキー場を会場に2月22日から行われる国民スポーツ大会のアルペン競技について、県は16日、雪不足のため、コースを半分に短縮して実施する方針を決めました。
最上町の赤倉温泉スキー場は22日から行われる国民スポーツ大会アルペン競技の会場になっています。しかし、雪不足のため連日、鮭川村などから雪を搬入するなどして開催に向けコースを整備してきました。
こうした中、16日、全日本スキー連盟の理事で大会組織委員会の林辰男委員長代行がスキー場を視察し、コースの状態などをおよそ1時間にわたって確認しました。
全日本スキー連盟林 辰男理事「いまだかつてない。私の知っている範囲では初めての状況、この雪不足」
その後、県実行委員会の担当者などと協議した結果、積雪の状況や今後の天候の見通しなどを考慮し、アルペン競技について、コースを短縮して実施する方針を決めました。
スタート位置は当初予定していた「標高601.45メートル」から第一ペアリフト終点の下の「標高432.2メートル」に下げて実施されます。コースの距離は当初予定していた「1051.5メートル」から半分以下の「482.5メートル」になるということです。
林理事「100パーセントの状態ではないができる限りの努力をしていただいた中で開催していただけることに心から感謝を申し上げたい」
コースの短縮は19日の組織委員会で正式に決定する予定です。
県などによりますと、国民スポーツ大会で雪不足のためにアルペン競技のコースが短縮されることは初めてではないかということです。アルペン競技には全国からおよそ750人の選手がエントリーしています。
スキー場を管理する最上町は競技実施に向けて15日までとしていた雪の搬入を18日まで延長し、コースの整備や設営を進めるとしています。
国民スポーツ大会のスキー競技会は21日に開幕し、県内3会場で競技が行われます。