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南三陸町の友好町 山形県庄内町 中学生が防災無線使い慰霊のメッセージ

2025年3月11日 18:19
南三陸町の友好町 山形県庄内町 中学生が防災無線使い慰霊のメッセージ

東日本大震災の発生から14年目。庄内町では11日、中学生が防災無線を使って友好町の宮城県南三陸町へ慰霊のメッセージを町民に届けました。

余目中3年 新野うみさん(15)「東日本大震災が発生して14年が経ちます。私たちは震災を忘れず語り継ぎ、この先も友好町である南三陸町とのつながりをより一層強めていきたいと思います」
「地震発生時刻の午後2時46分にはそれぞれの場所で震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、町民の皆様から黙とうを捧げていただきますようお願いします」

庄内町は南三陸町の友好町として、震災当初から様々な支援や交流事業を続けてきました。町の中学生による防災無線を使った慰霊メッセージと黙とうの呼びかけは、今回で9回目です。

余目中3年 新野うみさん(15)「自分の誕生日が3月11日なので東日本大震災はずっと忘れないと思うので、ちゃんと皆に届けられるように頑張りたいと思いました。」

このほか、町のPTAが主催して小学生と保護者が南三陸町でワカメの養殖を体験する「わかめ交流事業」が毎年行われていて、南三陸町から贈られたワカメなどを使って、町内12か所の幼稚園と小中学校で南三陸友好献立給食が出されました。

「いただきます」「いただきます」

メニューは、めかぶのすまし汁やワカメのしょうゆの実和え、それに、銀鮭焼きなどいずれも南三陸町特産の食材が使われました。

児童は「デリシャス(とてもおいしい)」「ぼくらが種付けしたワカメが出てきたので本当においしかった」「漁師さんたちも被災した中で私たちにワカメや魚を届けてくれてうれしいです」

町では、東日本大震災の発生時刻の午後2時46分に合わせ防災無線から再び新野うみさんの声で町民に黙とうを呼びかけ、町は静かな祈りに包まれました。

最終更新日:2025年3月11日 20:47
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