庄内空港の滑走路延長など将来ビジョンのあり方 地域の関係者から意見集約
庄内空港の滑走路延長など山形県内2つの空港の将来ビジョンを策定する方針の県は19日、目指すべき空港のあり方について地域の人から意見を聞く検討会を開きました。
この検討会は県が今後策定する山形空港と庄内空港の将来ビジョンについて、空港周辺の地域の人から意見を聞くために開かれました。この日は庄内空港の検討会が開かれ、庄内地方の5市町から経済や観光関係者、それに大学生などが出席しました。
県はインバウンド客を増やすため、東南アジアなどから庄内と山形空港に国際線の大型機が離着陸できるように滑走路の500メートル延長を検討しています。
県が検討している案では庄内空港の滑走路延長には空港東側の日本海東北自動車道の地下化や県道の再整備などが必要で事業費は試算で400億円にのぼります。
これについて検討会に参加した専門家からは事業費が県の試算を超えるとし、滑走路をもう一本新たに整備するほうがコストを抑えられるのではないかといった意見が出ました。
県 空港港湾課 渡部靖課長「県としてもいろいろ検討していないわけではなく今考える最適な案が延長する案ということ。その結果、こういった事業費ということで今回いただいた意見もさらにまた今後詰めていかなければならないかなと思います」
検討会ではこのほかビジネス客のために関西便を増やしてほしいという意見や、観光利用を拡大するため空港と酒田や鶴岡以外の地域を結ぶバス路線を増やしてほしいといった意見も出ました。県は今回の意見を踏まえ素案を作り来年度以降、検討委員会を立ち上げ庄内空港の将来ビジョンを策定する方針です。20日は山形空港の検討会が開かれる予定です。