大雨被害の戸沢村の学校に図書300冊寄付 生徒たちが被災当時や現状語る 今も避難生活
去年7月の大雨で被災した戸沢村の学校に26日、図書300冊が寄付されました。子どもたちが被災当時の状況やいまの思いを語ってくれました。
戸沢村にある小中一貫の義務教育学校「戸沢学園」。去年7月の大雨で村内で甚大な浸水被害が発生し、学校は避難所となりました。現在は児童・生徒あわせておよそ220人が学んでいます。
この日は自然災害で被害を受けた学校などに図書を贈る活動を行っている創価学会が戸沢学園に図書300冊を寄付しました。贈呈式では生徒に目録などが手渡されたあと、代表の生徒があいさつし、大雨被害を振り返りました。
戸沢学園8年佐藤凛音さん「停電が長引いて不便な生活を送ったことで日ごろどれだけ恵まれた環境にいたかを知ることになった。被災した人の家の手伝いに行き、 泥掃除をしたが泥が重かったことを思い出す」
生徒の中には地区全体が浸水被害を受けた蔵岡地区に住んでいた生徒もいます。
蔵岡地区に住んでいた戸沢学園8年・芦原若奈さん「1階に私の部屋があって部屋がぐちゃぐちゃになって服とか勉強道具とかも全部水に浸かってしまったので悲しかった」
こちらの矢口寧々さんは蔵岡地区に家族6人で住んでいましたが大雨で避難を余儀なくされました。
蔵岡地区に住んでいた戸沢学園7年・矢口寧々さん「お母さんと私だけ新庄市にいる。お父さんが一緒にいた方が楽しかった」
大雨の発生から7か月が経ちますが、被害の爪痕は子どもたちにもいまも残されています。