上山市のバイオマス発電施設が事業再開断念し解散 事業譲渡された青森市の会社「新年度中の操業目指す」
2019年2月に爆発事故を起こした上山市のバイオマス発電施設の運営会社が事業再開を断念し去年12月、解散していたことがわかりました。今後は、事業譲渡を受けた青森市の会社が施設を運営する方針です。
12月に新たな会社に事業を譲渡し解散したのは、上山市の「山形バイオマスエネルギー」です。「山形バイオマスエネルギー」は2015年、山形市の建設業・荒正やヤマコーなどによって設立されました。
上山市金谷でバイオマス発電施設を運営していましたが、2019年2月、施設で水素タンクの爆発事故が発生。直径3メートル・重さ500キロほどの金属製のふたが吹き飛び近くに住む女性が軽いけがをするなど、周辺住民が大きな被害を受けました
運営会社の関係者によりますと、事故後、安全性を確保した上での事業再開を目指しましたが、施設改修の追加投資が増えたことから断念し、去年12月までに新たな会社に施設と土地を譲渡し、解散したということです。
事業の譲渡先はバイオマス発電の技術提供を行っている青森市の企業「プロマテリアル」で、斎藤正倫社長は「新年度中の操業を目指す」とコメントしています。
一方で、金谷地区自治会の鏡佳春地区会長は「爆発事故がトラウマになっている人もいる。安全安心を第一に考え、事業内容などについて早い時期に住民への説明会などを開き十分に情報共有してほしい」と話しています。